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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第178話 第3回BoB予選開幕
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の子にしか見えないからだ。そして、男性、というなら更に驚くことがある。キリトとリュウキを見た後、今度はシノンも交互に見た。シノンが男性プレイヤーと同行しているという状況が飲み込めない、と言う事をキリトは察した。
『へぇ、ほう、ふーん』
と頭の中で彼の顔を見ながら言ったらしい。その後キリトは、悪戯心をふつふつと湧き起こした様だ。だから、彼の混乱メーターを更に上げてやろうと言う事で、更に燃料を投下する事にした。
「いやぁ、 オレ達共々、シノンにはすっかりお世話になっちゃって。色々と」
そういった途端、シノンが青いレーザーの様な視線でキリトを睨んだ。
「ちょっと……やめて。私は別にあんた達の世話なんてしてないでしょ! だいたいアンタに、シノンなんて呼ばれる覚えなんか」
「まーた、そんなつれないことを」
「つれないもなにも、赤の他人よ!」
「えー、武装のコーデまで面倒見てくれたし、銃談議では、この子とも楽しそうにしてたじゃん」
「っ……そ、それは、あんたが。あんた達が……!!」
シノンの攻撃的目線が、キリトだけじゃなく、リュウキにまで迫ろうとした時だ。
ごちんっ!≠ニ言う音が響いた。
結構強めのゲンコツをこの女顔の男(他人の事、言えない)に喰らわせた様だ。目の前に『☆!』が見えた様な気がする……。
「ぶっっ!!」
「だから 勝手にオレを巻き込むな……。それに誰が『この子』、だ! ツッコミ要員じゃないんだぞ、オレは!」
キリトは、後頭部から叩かれた為、机にもしこたま、額を打ち付けていた。幾らか、清々したんだろうか。シノンの視線、目付きが僅かに柔らかくなった気がした。キリトは、慌てて頭をあげて、抗議をしようとした時だった。
ドーム場にこれまでのBGMとは全然違う、荒々しいエレキギターによるファンファーレが轟いた。続けて、甘い響きの合成音声が数100人の頭上に大音量で響き渡った。
『大変長らくお待たせしました。ただいまより、第3回バレット・オブバレッツ予選トーナメントを開始します。エントリーされたプレイヤーの皆様は、カウントダウン終了後に予選第1回戦のフィールドマップに自動転送されます。幸運をお祈りします』
ドーム内に盛大な拍手と歓声が沸き起こった。ダダダダッ!と言う自動銃の空砲音、甲高いレーザー銃の発射音が続き、天井には演出であろう、様々な色のラインが引かれ、宛ら花火の様にこの天井を彩っていた。
「……やれやれ、漸く、か」
「ってこら! オレの頭から手をのけろって!」
「余計な口をとじたまで、だ」
「もう、もう、言わないから!」
「はいはい……」
後頭部を叩いた後、これ以上何も言わせない様にと、頭を押さえていたのだ。いい加減手をのけてやると、仮想
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