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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第177話 衝撃の性別
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自分としては、そんなつもりも無く、普段通りの口調だったけど、キリトはどちらかと言うと口調を変えていた気がするから。
「はぁ、そうだ」
リュウキは 別に誤魔化したりせず、早々に白状? をした。
そもそも、性別を隠していた訳じゃない、話題にするのが嫌だった、と言う事も勿論あるが、もしも聞かれる様な事があれば、その時は言うつもりだったのだ。ネカマと思われるのは何よりも嫌だったから。そして、彼女はそれを訊いて、眉が引き上がっていた。
「そう、なら何も聞かないで、何も言わないで、一発殴らせて」
「は?」
「殴らせて」
「なんでだ」
「殴らせて」
「だから、なんでだ」
「殴らせて」
「………」
その目は、座っている。アバターだけど、それがはっきりと判った。キリトが女だと、バレた以上、恐らくだが何かがあったのだろう。それは、わかったが、正直、彼女の要求は理不尽極まりない。
だからリュウキは。
「断る」
きっぱりと答えた。そもそも、『殴らせろ』と言われて 馬鹿正直に頷く者はいないだろう。この世界では痛みはある程度しか再現されていないから、別に良くても それなりにノックバックが発生するし、良い気分ではないから。
それを聞いた彼女は不自然に力の込められた手を見下ろした。
「……」
「……そもそも、オレは『女だ』と、公言をした覚えはない、誤魔化したり、別に演技もしていなかった。外見は、妙な、なんたら番型アバターとやらを不幸にも引き当ててしまっただけだ。コンバートだし、時間も無いから変えられない。 ……だから殴られる理由はない。オレとしても迷惑をしていたんだ」
「うぐっ……」
それを訊いた彼女は、何故だか 悔しそうに歯ぎしりをしていた。
リュウキの言い分を訊いて、納得をしてしまったのだ。
逆にキリトに関しては、初めて会った時に さも女性である様に振舞っていた。外見だけじゃなく、仕草から言葉使いもそれなりに女の子だと思えるのには十分な程に。語尾を変えたりは、していなかったけれど、声色もそれなりに高かった。ややハスキーボイスだと思った程度までだった。
でも、目の前の男はそんな事は一切しなかった。
声色は……、それなりに高かったけど、今もさっきまでも声質は変わっていない。口調も女の子っぽくなく、あのバギーの時には『お姫様』と言う言葉まで使っている。つまり、勘違いしたこちら側に非があるのだ。
なのにいきなり『殴らせろ』なんて言ってしまって、正直、いたたまれなくなってしまったのと、行き場のない怒りを抱えてしまったのだ。
頬を赤く染めながら、震えている彼女を視て、リュウキは再びため息を吐いた。
「……が、一応示しを合わせていたのは事実だ。そこのキリトが、
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