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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第177話 衝撃の性別
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だけど、そんな思いも、心配も、その表情を見たら、軽く一蹴された。
リュウキは、軽く目を瞑っている様だ。
それは、周囲を見ないようにしている、とか 周囲の視線が目に毒だ、とかそんな類のモノじゃない事は判った。ただただ、その表情には絶対の自信を見た気がした。そう、あの世界でも何度も見ている筈だから、よく知っている。BOSS攻略の前の仕草では特にそう。今の姿形とは到底違えど、その佇まいと雰囲気はいつになっても変わらない、と思った。
「……どうしたの?」
そんな時だ。彼女がキリトに声をかけた。何処か好奇心旺盛な瞳を前の彼女に向けている事に気がついた様だ。
「……ふふ、当たるのは準決、ちょっと気が早いんじゃない?」
「え、いや! それは……その……」
キリトは思わず口ごもった。彼女は、そんな慌てた仕草を見たけれど、……一先ず笑って頷いた。
「まず、控え室に行こう。あなたも。さっき買ってた戦闘服に装備替えしないと」
彼女の指示の元、キリトはついて行く……が。リュウキは付いていかず、軽く首を振った。
「先に言っててくれ。……ちょっと
視て
(
・・
)
おくことがある」
「………」
「ん? 何かあった? ここで見るようなのある?」
彼女は首を傾げたが、リュウキはただ笑っているだけだ。何かある、と思ったけれど、詮索無用だとも同時に思った。戦い前の待機方法は十人十色。彼女なりの待機の仕方があるのだろう、と。
「判った。……でも、時間以内に装備はしとかないといけないよ。そんな裸装備も同然で、予選の戦場に送られたら、正直悲惨でしょ?」
「まぁ……その辺は大丈夫だ。今回は時間はしっかり見てる。……あれだけ大きく時刻表示されてる」
リュウキは手を軽く振って答えた。彼女に、そしてキリトに。キリトも大体の意図を察した様だ。リュウキが言う視ると言う事が何を意味しているのかも。
ここに残って意見を交わし合うのも良かったかもしれないが、この場で2人が離れる……と言うのは、僅かに不信感を与えてしまうかもしれない。ここまで親切に教えてくれて、教授もしてくれた彼女に失礼だろう。だから、キリトは彼女と一緒に行く事にしたのだ。
「じゃあ、先に行ってますね? ……その、宜しくお願いします」
「……ああ」
キリトがそう言うとリュウキも頷いた。
「ん? 何をお願いするの?」
「あ、いや……こっち別に深い意味は……」
「そう」
そのまま、2人は奥の控え室が備えられたエリアの方へと向かっていった。
この殺伐とした雰囲気が漂う場に残ったリュウキは、再び周囲を視渡した。
視ると言う行為、それが最大限に発揮されるのは相手がAIだと言う事が一番であり、対人戦であれば、武器弱点を突いたり
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