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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第177話 衝撃の性別
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向きのホームページとかには最低限の情報しかないし、所在地も載ってないから、随分と徹底してる。キャラ管理とか通貨還元用の電子マネーアカウント入力とか、ゲームに関する手続きはほとんど中でしかできないの」
「……セキュリティが気になる所だけど、一般的な大きな問題は上がってないから、多分それでやっていけてるんだろう」
2人の話を聞きつつ、キリトは呟いた。
「なんだか……すごいゲームですよね?」
キリトがそう言うのも無理はない。
これまではただ、純粋に遊ぶ。役割を演じる。
それを楽しむだけだったけど、この世界では現実世界でも使用可能である金銭が絡んできたことから、その銃の印象に比例して更に殺伐とした感じがするのだ。
「うん、だからリアル世界とはほぼ完全に切り離されているんだけど……、でもそのせいで、今の自分と現実の自分もまるで別人みたいに……」
ふと、女の子の瞳を薄い影が横切った気がした。それを正確に感じ取った。リュウキは勿論、キリトも。
「現実も仮想世界も本質的には変わらない。……だから、培われてきたモノは、強さは、精神は、必ず其々の世界に反映されるものだ。……されるものだから」
不意にそうリュウキは呟いていた。
そう、ここの様な仮想世界と言う別世界で、自分の精神は育まれたと言っていいから。強くそう思ってしまえば、現実で育んでくれた爺やに申し訳がないけれど、仕方がない。その辺はわかってくれているから。
「っ……、あ、あなたは……っ」
リュウキの言葉を聞いて、彼女は目を見開いた。
そして、正面からリュウキを。長い銀髪の彼女に向き直す。
懊悩が、彼女にも見えた気がした。深い何かを抱えて来んだという事。そして、それを乗り越えてきているんだと言う事も、何故か直感した。
リュウキは、彼女の声に気づいてそちらを向くが。
「……い、いや、何でもない。ごめん」
彼女は、リュウキに直ぐにでも聞いてみたい気がした。
その強さをどうやったて、得られるのか。……そして、乗り越えられたのだとしたら、どうやって、と。
だけど、これはあくまで自分の直感に過ぎなかった。
本当に何かを、心の闇を抱えていたのかどうかも、はっきりと判った訳じゃない。それに、当たり障りのないセリフだって、並べたらそれなりの言葉になる。……そんな上辺だけの事を言っているとは思っていなかったけれど、それでも今は聞けなかった。
そして、目の前の彼女を倒す事が出来たその時、知る事が出来ると思えたから。だから、彼女は表情を戻した。
「――そろそろ、予選の会場に行かないと。って言ってもここの地下なんだけどね。準備は大丈夫?」
キリトとリュウキの2人を見て、彼女はそう言う。
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