第2.5章 出会いと再会は唐突に
第35話 またいずれ……
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トミだ」
「えへへ……」
ユーリはヒトミの頭を撫でると顔をふにゃりと緩ませていた。ハンティも腰を落として同じ目線に立つ。
「ありがとね。おチビちゃん」
「うんっ! でも、私、ヒトミだよっ! ちゃんとそう呼んでっ ハンティお姉ちゃんっ!」
おチビと呼ばれて少し頬を膨らませていた。ハンティはそういわれて笑って。
「悪い悪い! あははは。ヒトミ、ありがとね?」
「うんっ!」
ちゃんと名前を言われて、ヒトミは笑って喜んでいた。そして、うし車2台で二手に分かれて移動する事にした。しんがりの位置にハンティとユーリ、ヒトミ。先頭にイージスとサクラの構成。
先頭としんがりと言ってもそんなに離れているわけでもないから、そこまで意味は無い。ただ、ハンティとユーリは互いに話したい事が多々あった為だ。
「さて……カラーの森をここからずっと西だからね。結構長旅になるよ」
「ん? そう言えばちょっとした疑問なんだが、ハンティは瞬間移動ができるんだろう? それを使えばあっという間なんじゃないのか? ……ああ、複数連れて行く事ができないとか?」
「いや……、できることはできるんだが、あれは制御が難しい魔法でね。あまり多用したくないし、あたし以外をあの空間に連れて行きたくないんだ。かなり危険だからね」
ハンティは先ほどまで笑っていた姿から一変しそう説明する。
確かに瞬間移動と言う魔法はこれまでに見た事の無い魔法だ。技能的に考えればLv3の魔法と言う事、だろう。
「……成程、はは それに良く考えたら、まともな魔法Lv3の使い手に会ったのって、初めてだな」
「それは褒められてるのかな?」
「まぁ……そうだな。オレが以前に会ったヤツは性能は確かに良いんだが……如何せんへっぽこ天然系だったから……」
ユーリは苦笑いをしながら頭をかいていた。その表情を見たハンティは相当苦労した様なのを感じ取ったようで、笑っていた。
そして更に数時間後。
「そうだったユーリ、あんたに攻撃しちゃったお詫びとカラーの皆を助けてくれた礼をしたいんだけど。何か、出来ることって、無いかな?」
「ん……別に構わない、っと言いたいが、そう言ってくれるなら少し良いか?」
「おっ? なんでも言ってくれよ」
ユーリは少し考えてた後その願いを伝えた。
「魔法Lv3の力を……《見せて》貰いたい魔法があるんだが、構わないか?」
「ん? 良いよ。って言っても、覚えてる魔法しか使えないし、それに目立っちゃうから大規模なのは出来ないよ?」
「それは、わかってるって カラー達を乗せてるんだから」
「判ってるなら良し! それで、どんな魔法が見たいんだ?」
「《スリープ》と《幻覚魔法》かな」
「ん〜、
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