Another62 懐かしい声
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大輔『ここは…』
ダイヤモンドリリーが咲き誇る花畑。
久しぶりに見る花に寂しそうに見遣る大輔だったが…。
『大輔!!』
大輔『ん?』
声に反応して前を見遣ると、そこには前の時間で短い時間を共に過ごした友達がいた。
大輔『なっちゃん。久しぶりだな』
なっちゃん『驚かないの?』
大輔『これでも一応驚いているよ。でも時々なっちゃんの存在を身近に感じていたから、あまりドッキリはしないかな…』
なっちゃん『むう…』
なっちゃんは自分の予想より大輔が驚かないから少し不満なようだ。
しかし少しして気持ちを切り替えたのか、笑顔を浮かべた。
なっちゃん『大輔、今楽しい?』
大輔『楽しいよ。最初は面倒だったけど、今は色々新鮮だし』
なっちゃん『そっかあ。今は大輔にはお嫁さんがいるんだもんね。大輔を暖かく包み込んでくれるような…』
大輔『いや、あいつらの場合、包み込むというかぎゅうぎゅうに押し込んでくるというか…』
苦笑して自分の妻達を思い出す大輔。
フェイト、アリサ、アリシア、アインスの場合、自分を包み込むというかぎゅうぎゅうに押し込んでくるというのが正しい気がする。
なっちゃん『幸せ?』
大輔『幸せだよ』
なっちゃん『本当に本当?』
大輔『本当に本当だ』
なっちゃん『よかったあ、心配してたんだよ大輔。でも幸せそうでよかった』
大輔『なっちゃんも傍にいてくれるからな。』
なっちゃん『うん♪』
段々と少しだけ風景がぼやけていく。
なっちゃん『時間だね』
大輔『ああ』
なっちゃん『大輔、私はこれからも大輔の傍にいるからね』
大輔『ありがとう』
ヤマト「起きろ大輔!!」
大輔「うーん…どうしましたあ?」
丈「どうしましたかじゃないよ。外見て!!外を!!」
大輔「外?」
外を見遣ると馬鹿でかいデジモンがいた。
大輔「ああ、ヴァンデモンね。そうか、もうヴァンデモンが復活する時間か」
あっさりとヴァンデモンから視線を外すと、全員を見遣る。
大輔「ぶっ潰しますよ」
全員【りょ、了解!!】
凄まじい気迫が込められた声に全員がビシッと背筋を伸ばした。
ヴァンデモンとの最終決戦だ。
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