暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1080話
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ヴ世界の中でも高い国力を持っているソ連を落とせるかと言えば……難しいだろう。

「となると、何か奥の手があるのは間違いないな」
『奥の手と言っても……シャドウミラーを引っ張り込むとか? けど、そっちの話を聞く限りだとそんなつもりはないんだろう?』

 確かにビルの言う通り、この件に関してアメリカの味方として手を出す事はない。
 寧ろ、現在の状況を考えるとソ連の方に手を貸すという事すらあるかもしれない。
 もっとも、一番可能性が高いのは第3勢力としてこの件に介入。事態を詳しく調べるといったところだが。

『だろう? まぁ、正直大統領の立場として言わせて貰えば、アメリカの味方をしてくれると嬉しいんだけどね。ともあれ、シャドウミラーは味方をしないと、今回の件を企んだ者達にしても理解している筈だ。シャドウミラーがどのような性格の国家なのかというのは、散々分析してきたんだからね』

 それを俺達の前で言うのか? いやまぁ、ビルらしいと言えばビルらしいんだが。

「じゃあ、向こうの奥の手って何かあるのかしら?」

 そう呟いたのは、美砂。
 確かに俺達が協力するというのが有り得ない以上、向こうにしても絶対に何らかの手段はある筈だ。
 そう思った、その時……

『っ!?』

 映像モニタの向こう側で、ビルが息を呑み顔色を変えている。
 それも、生半可な顔色ではない。真っ白になったその顔色は、不治の病を患っているようにすら見えた。

「何だ? 何か思い当たる事でもあるのか?」

 どう考えても心当たりがあるというビルへと問い掛けると、難しい表情を浮かべたまま黙り込む。

「ビル。お前が何を隠しているのか分からないが、今回の件はこの世界崩壊の序曲にすらなる可能性があるぞ」
『……G弾、だ』

 ……G弾? G弾!?

「馬鹿なっ、まだ開発を続けていたのか!」

 ビルの言葉に、俺は思わず怒鳴り返すのだった。
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