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転生とらぶる
マブラヴ
1080話
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動を取ったのかは分からないが、まさかあの演説……いや、非難声明だけで終わるとは思わないだろう?」

 もっとも、アメリカがそれで終わらせようとしても、ソ連の方は絶対に許さないだろう。
 ソ連という国は面子を重視する国だ。その国が、公の場であからさまにテロリストと繋がっていると言われ、非難されたのだ。当然それで済ませる筈があるとは思えない。
 まぁ、恭順派がソ連と繋がっていた可能性はまだ残っているが……状況を見る限りでは、完全にアメリカに、それも一部のアメリカ人達に嵌められたのは恐らく間違いない。
 そんな国がどう対応するのかと言えば……答えは難しくはないだろう。

「……アクセル。残念なお知らせをここで1つ」

 ビルと俺の話を聞きながら、何かを操作していたレモンがそう告げてくる。
 いつものからかうような、面白そうなものに対する声ではなく、どこか呆れたような声。
 微妙に嫌な予感を抱きつつ、レモンに言葉の先を促す。
 こっちの声が聞こえているのだろう。映像モニタの向こうにいるビルもまた苦々しげな表情を浮かべている。

「アラスカとアメリカの緩衝地帯にアメリカ軍と思しき軍隊が集まっているわ。数は、大体戦術機80機、ガン・ルゥ100機、リニアガン・タンクと戦車は200機ってところね」

 ビルが映っているのとは違う映像モニタに映し出されたのは、マブラヴ世界の上空に上げたシャドウミラー製の偵察衛星が捉えた映像。
 この世界の映像とは違い、かなり画面の解像度は綺麗だ。
 それこそ、地上に置いてある新聞の文字すら普通に読めると以前聞かされていたが、それですらもかなり遠慮した表現だったらしい。

『これは……馬鹿な! 誰がこんな事を指示した!?』

 憤然と叫ぶビル。
 実際、大統領というのはアメリカ軍の最高指揮官という形式になっている。ここまで大きく軍を動かす場合、当然ながらその辺の許可は必要になる筈だ。
 それを知らなかった。つまり、これも今回の件を仕組んだ者の行動か。
 まぁ、アラスカの緩衝地帯付近に集まっている時点で、既にそれは決まっているが。

「ソ連がアメリカの発表に反論する前に仕掛けるか。国連の決議がどうこうと言ってた割りには随分と強引だな」
「つまり、それだけ向こうも焦ってるって事だろ? 俺達の名前まで出したんだから、色々と危機感を覚えるのは当然だろうけど」

 俺の呟きにムウが当然とばかりに言葉を返す。
 確かにそれもあるだろう。元々速やかに奇襲をしてアラスカを落とすつもりだったか。

「けど、確かにあそこに集まってる戦力は結構多いですが、それでもアラスカを落とせるでしょうか?」

 まず無理だろう。そんな思いと共にオウカが呟くのが聞こえてきた。
 確かに大戦力ではあるが、マブラ
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