マブラヴ
1080話
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置いておくとして。
「で、その中には全く意味のないデータが入っていたよ」
『意味のないデータ?』
「ああ。これを用意した奴は気が利いてるぞ? ポルノムービーを残しておいたんだから」
『それは……あー、その、本当かな?』
さすがに信じられないとばかりに告げてくるビル。
いやまぁ、うん。その気持ちは俺も分かる。もし俺がビルの立場であったとしても、重要証拠品の中にポルノムービーが入っていると聞かされればこうなるだろう。
別にコンピュータウィルスの類が仕掛けられていた訳でもないし、どこからどう考えてもこっちに好意すら感じさせる……と思うのは、男だからだろうか。
少なくてもうちの男勢は、若干ではあるが恭順派に対しての敵意が下がった者もいるだろう。
まぁ、だからといってこれまでやってきた事を許すような事はないが。
さすがにここまで徹底的にこっちに敵対しておきながら、ポルノムービーでどうこうする筈もない。
「勿論本当だ。疑うのなら……」
ここで見せようか? そう言おうと思った瞬間、ゾクリとしたものを感じる。
別に念動力が命の危機を知らせてきた訳ではない。それ以外の何かが俺の危機を教えたというような印象。
ともあれ、其処此処から向けられる視線は、レモンを含む俺の恋人達……だけではなく、オウカやエザリアのような者達までもが俺にジットリとした視線を送っていた。
「あのね、アクセル。私達がいる前でそういう映像の話をするのはデリカシーがないと思うんだけど。どう思う?」
「あ、ああ、その……悪い」
レモンの言葉に反射的に謝るが、レモンの場合ポルノムービーとかは普通に見ていそうなイメージがあるんだけど。
これがコーネリアやスレイなら頬を赤らめつつも少し興味のある仕草をし、マリューなら溜息を吐いて見て見ぬ振りをする。シェリルなんかは興味深げに見るだろうし、それはあやか達も同じか。
そんな風に考えていると、俺に向けられた視線が再びジットリ感を増す。
「とにかく、そういうムービーが入っていたのは事実だ。そんな真似をしてまでこっちをおちょくってくるような奴等が、わざわざソ連と繋がっているってデータを残していると思うか?」
『……確かに』
苦々しげな表情を浮かべつつ頷くビル。
勝手に行われた演説であっても、それが事実に基づいてのものであれば、まだビルにとって救いがあったのだろうが……その証拠からして意図的なものであるとなれば、正に踏んだり蹴ったりといったところか。
「それで、どうする?」
『どうするとは?』
だからこそ、こうしてビルの口から出る言葉には元気がなくなっているのだろう。
「このまま好きにさせておいていいのかって事だ。何だって急にソ連に対してここまで敵対的な行
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