異国の大地 3
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ンテラと地図と彼女達を乗せ。
自分も、空いているベッドに腰掛ける。
「それで……。私達は、マクバレンさん達よりも先に、貴女達を連れて泉へ向かえば良いのでしょうか?」
精霊達が一斉に自分へ向き直る。
「彼らは知らないのでしょう? 泉で起きた出来事を」
「……ええ」
リオが重苦しく視線を落とした。
「私達がどこから来て、どうすれば生気を取り戻せるのか。それくらいしか話してないわ。普通の人間に言ったって、絶対信じないもの。それに……」
「本当は来たくなかった?」
今度はリーフが目を伏せる。
「だって! もし、まだ泉に居たら……私達が魔王に敵う筈ないじゃない。逃げる間もなく殺されてしまうわ。それくらいなら、いっそ…… っ!?」
「待って、リーフ」
その先はダメですよ、と。
リーフの口元に、人差し指の先端を軽く当てる。
「レゾネクトが現れたのはもう十何年も前なのでしょう? 大丈夫ですよ。命を諦めてはいけません。行ける所までは、行ってみましょう」
彼女達はリースと同じだ。
レゾネクトの影に怯え、泉への接近を恐れていた。
それに多分、マクバレンさん達にも危害が及ぶのではと心配している。
嫌いな人間を思いやる……心優しい精霊達だ。
「私も、彼らが一緒に行くのは好ましくないと思っています。行くにしても安全をしっかり確認してからのほうが良い」
「……うん」
「ただ、黙って連れて行くのは問題があります。彼らは、本心から貴女達を心配している」
先に行きますと話しても、目的地は同じだからと押し切られたら困る。
リースの話から考えて、人間の歩調ではギリギリか、最悪間に合わない。
正直、マクバレンさん達は足手まといだ。
かと言って、彼らに黙って出て行けば、精霊の為にとここまで来てくれた彼らの誠意をないがしろにしてしまう。
「なら、私だけ。マクバレン達と一緒に行くわ」
リオが顔を上げる。
リーフとリースが驚いて、目を瞬いた。
「でも、リオ……!」
「リーフとリースを先に連れて行って、貴方達なら絶対に間に合うでしょ。ふたりを助けて。お願い、クロスツェル」
リオの目が、まっすぐに自分を見つめる。
マクバレンさん達と行くか。
それとも、自分達と行くか。
彼らと一緒に行けば、泉に着く前に力尽きてしまうかも知れない。
自分達と一緒に行けば、泉でレゾネクトと遭遇してしまうかも知れない。
どちらにしても、彼女達にとっては心の負担と命を懸けた選択だ。
それなら。
「分かりました」
自分は、彼女達の意思を尊重しよう。
「リースとリーフは、それで良いですか?」
リースは、自分に付いて行くと決めてい
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