暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
始まりの冒険編
プロローグ 出会いは一つのおにぎりから
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ばそうなんだけど」


 兵藤?あの先輩のことかな?


「あの部長、その兵藤先輩ってどんな人なんですか?」
「あら小猫、もしかして彼に興味があるの?」


 何やら部長がニヤニヤしながらそう言う。そういうのじゃありません。


「そうね、彼を表わす言葉と言ったらとにかく「よく食べる」ということかしら」


 よく食べる?私もよく食べるほうだけど、でもあのお腹の音は凄かった。


「兵藤君は「料理研究部」の部長でこの学園でもかなり有名な人だと思うよ、いい意味でも悪い意味でもね」
「……どういうことですか?」


 私は祐斗先輩の言葉に首をかしげた、いい意味でも悪い意味でも有名?


「彼は料理の大会でも多くの賞をとっているの、それもプロが参加するほどの大会にね」
「それは凄いですね、なら悪い意味とは?」
「とにかくよく食べるんだよ、登校中も休み時間も何かを食べているんだ、一年生の時は授業中にも食べてたらしくて流石に注意を受けたらしくて今は授業中には食べないみたいだけどそれ以外では常に食べてるってイメージかな」
「……とんでもない人ですね」


 でも料理研究部か、だからあんなに美味しいおにぎりが作れたのかな?お礼を言いたいな……


 私はそんなことを考えていた。




ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー



ーーー 駒王学園 三階家庭科室 −−−


「ここが料理研究部……」


 私はリアス部長に料理研究部の場所を聞いてそこに向かった、どうやら兵藤先輩は普段は家庭科室を借りてそこで料理をしたりレシピの開発などをしているらしい。


 コンコンッ


 ドアをノックする、すると中から「入っていいよー」と声が聞こえたのでドアを開ける。


「失礼します……」


 中に入ると…あ、兵藤先輩だ。大きな本を開けながら大きな鍋を覗き込み中身を棒でかき混ぜていた。


「あれ、君は朝の……」
「塔城小猫です。兵藤先輩、朝はありがとうございました」
「気にすんなよ。あ、俺の事はイッセーって呼んでくれ、親しい人にはそう呼ばれているからな」
「分かりました。イッセー先輩」


 朝も思ったけど気さくな人だな…所でここって料理研究部の部室…なんだよね?…でも他に人が見えないけど……


「イッセー先輩、他に部員はいないんですか?」
「ああ、この部活、部員は俺だけだよ」


 えっ、それって部活として成り立つのかな…?


「普通は部員が足らないから無理なんだけど俺の実績が認められたのか特例で許してもらったんだ」


 そういえば賞を取ってるって部長が言ってましたし予想より凄い先輩なのかな
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