第8話 すれ違い
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『お姉さま〜ッ!!』
ふわー……ちょっと面倒な人達が来ちゃったね。わたしはあの三人が苦手だからめんどいなぁ……
「あら貴方は……」
「確かフィー様でしたね、おはよう御座いますわ」
「あーッ!昨日の失礼な娘ですわ!」
あーあ、見つかっちゃった……
「朝からコケコケうるさい、静かにして」
「人を鶏みたいな扱いしないでくれます!?」
ふふッ、クロエをからかうのは面白いかも。リィンを嫌ってるから余り好きじゃないけど。
「どうだリィン、身体も暖まってきただろう」
「うん、もう汗だくだよ」
あ、リィンとラウラが戻ってきた。二人とも汗だくだね、本当に1000回も素振りしたのかな?
「あ、お姉さま〜、おはよう御座います。今日も凛々しくて素敵ですわ」
「うむ、おはようクロエ、シンディ、セリア」
「やりましたわ!私が一番最初に名前を呼ばれましたわ!」
「いいえ、あえて大切な人を最後に呼ぶかもしれません」
「うう、私は真ん中だから何も言えませんわ…」
ラウラに挨拶された三人はそれぞれ面白いリアクションを見せてくれた。まあラウラは唯名前を呼んだだけなんだろうけどね。
「あ、君達も来たんだ。おはよう」
「あら、おはよう御座いますリィン様」
「お姉さまに手は出してませんわよね?」
「手を出す?握手のことかな?」
「……出してないならいいですわ」
シンディとセリアは昨日の試合で少しはリィンを認めてくれたのか普通に接している。まあラウラと話してると嫉妬の視線をリィンに送ってるけどね。
「………」
「えっと、おはようクロエさん」
「……おはよう御座いますわ」
クロエは未だにリィンを認めていない。何かあると直にリィンを睨んでるし……
「リィン、そろそろ仕合を始めないか?」
「ああ、そうだね」
あ、いよいよ始まる。リィンの強さは知ってるけどラウラも強そうだね、これはちょっと楽しみかも。
「あら、リィン様とお姉さまが仕合なさるみたいね」
「リィン様はフリッツ様にも勝ってますしこれはいい勝負になるんじゃないのでしょうか」
「二人とも何を言ってますの、お姉さまの圧勝に決まっていますわ!」
「仕合が始まるんだから静かにして、寸胴娘」
「だから寸胴じゃありませんわ!」
そうこうしている内にリィンとラウラが台の上に立つ。
「リィン、こうしてそなたと剣を交えることを楽しみにしていたぞ」
「うん、僕も楽しみだったんだ、手加減は無しだからね」
「無論だ。フィー、すまぬが開始の合図をしてもらえぬだろうか?」
「ん、いいよ」
わたしは台の真ん中に立ち合図の準
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