第2.5章 出会いと再会は唐突に
第34話 赤と青の輝き
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ら。底知れぬ忍耐力があるんだろうと……既に思えてきたのだった。
「ユーリさんっ! 共に来てくれたら、また閨を共にしてm「却下」はうぅぅ……」
「女の子からそんな事を何度も言うんじゃ有りません! アニス。はしたない!」
千鶴子はとりあえず、アニスの暴走を止めていた。
……自分もシた事無いのに、アニスに何度もさせるなんて、と思っていたのは千鶴子だけのものだ。
「それでは、ユーリさん。名残惜しいですが、帰りの仕度が出きましたし、それに……」
千鶴子は、西の方角を見ていた。
地平線の向こうから向かってくる一台のうしバスが見えてきたのだ。
「迎えも着たみたいです」
「ああ、オレ達もアイスの町へと戻るよ」
「お兄ちゃんのお家だよね?うんっ!」
ヒトミはユーリの手をぎゅっと握っていた。すると。
「はい! お兄ちゃん! 一緒に行きましょう!」
「なんでお前がこっちに来てるんだよ。ほら、お前ん家はあっちだあっち」
「手間をこれ以上かけさせないで!」
「うぅ……騙されなかったです……」
「当たり前だろ……」
「あははっ!」
最後の最後まで楽しそうにしているアニスであった。千鶴子だけは頭を抱えてしまっていた。
そして改めてユーリの方を見た千鶴子。
最後にもう一度言いたかった。
「ユーリさん……、切に願いますので、どうか、熟慮していただければ……」
「ほんとに切実だな……。気持ちは判るが とりあえずノーコメントだ。……それにこれ以上あんたに何か言ったらいじめになりそうだし」
「ですよね……」
とりあえず、足元をしっかりと固めてからだと、千鶴子は改めて思った。
今は迎える事が出来る程の器は出来ていないのだから。そして、見た所……彼も魔法使いではないから、彼が言う膿に目をつけられるだろう。だからこそ、彼は自分自身が殺人鬼になってしまうと言ったのだろう。間違いのない未来だと。
殺人対象は、自身の国の膿達だろう。
「まずは、このコをさっさとゼスに連れて帰る事に専念しないと……、外交問題になりかねないから」
「それが最善策だ。動く天然破壊兵器を野放しにしておくのは、わんわんに 爆弾のスイッチを掃除させるより危険だ」
「ええ、同感だわ」
「ひ、ひどいですっ! お2人とも〜! 幾らアニスでも、傷つきますよ!」
「「なら、少しは自重しろ!」」
「は、はい〜……しょぼ〜〜ん……」
千鶴子が魔法使いでなく、そして、ゼスも魔法大国でなければ アニスを制御?する為にゴブリンを常に連れまわすくらいすれば良いのだが……、そう言う訳には行かないだろう。
「それでは、ありがとうございました。ユーリさん」
「また、また会いましょう〜! ユーリさぁんっ! そして
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