91章 モーツァルトを師匠と感じる信也
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、参加しているのよ。一緒にやろうよ。
わたしの大好きな、モーツァルトの歌とかも多くて、とても楽しいのよ」
とか、おれに言うもんだから、美樹ちゃんに惚れているわけで、
合唱サークルに入ったんだよね・・・
・・・歌の指導の先生が、本格的で勉強になったし、美樹ちゃんのそばにいられるだけで、
正直、おれは幸せだったし。あっはは。バカだよな、おれって、いつも・・・
・・・それにしても、合唱サークルで、モーツァルトの未完の大作の『レクイエム』を歌ったのだけど、
自分で歌ってみて、この歌って、ロックだよ!って、おれはつくづく感じたんだよなぁ。
モーツァルトって、ロックンローラー、そのものじゃないいか!ってね!
だから、それ以来、モーツァルトは、おれの師匠なのさ。あっはは・・・
≪死の床にあって、ショパンはこういったという、
「わたしが死んだならば、本当の音楽を鳴らしてほしい。
モーツァルトの『レクイエム』のような!」と。≫
≪「音楽はどんな恐るべきことを語るにしても、耳を満足させ、
どこまでも音楽でなければならないのですから」。
(中略)
このモーツァルトの手紙の一節には重要なことが語られています。
つまり、「音楽は美しくなければならない」という信条を、モーツァルトは告白した。≫
信也が読む、講談社学術文庫の吉田秀和著作『モーツァルト』には、
73ページや200ページには、そう書かれてある。
・・・そうかぁ。おれが感じるようなことを、『ピアノの詩人」と呼ばれる、
ショパンも感じていたのかぁ・・・
「お兄ちゃん、ビールのつまみにもなる、クラムチャウダーができたわ!」
「おっ、うまそう!ありがとうね、利奈ちゃん!」
姉妹には、ときには子供っぽいとかも言われる信也だが、
優しく頼りがいのある兄貴らしく、美結と利奈に微笑んだ。
≪つづく≫ --- 91章 おわり ---
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