第21話 有栖家、遊園地に行く
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返事も待たず、星はレイの元へ駆けていった………
「あ〜何か星妙に焦ってたな………」
「いや、ライの説明が悪かったと思うよ………」
セインは呆れた様子でライに言う。
「ほら飲み物ですよレイ兄、はい、あ〜ん」
「一人で出来るから止めろ………」
ベンチに寝ながら俺は文句を言う。
「ぶ〜つまんないっス。せっかくレイ兄で遊べると思ったのに………」
「お前な………」
怒りたいがそんな元気がない俺。
「ウェンディ、私もやる〜」
「ウェンディとライだけずるいよ。私もやりたい!」
3人で飲み物を取り合いになる。
そんな様子を見て俺は一人小さく呟くのであった。
「星、早く来てくれ………」
本当に今日は厄日だな………
「レイ!!」
私が来たときには、何故かレイはライに膝枕され、その両端にセインとウェンディがいました。
「ライ、そろそろ………」
「え〜もう?………仕方がないなぁ。はい、セイン」
そう言ってライはセインと場所を変えました。
………今度はセインがレイに膝枕を。
「どうですか?」
「頼むからやめてくれ………」
レイは否定することを言っていますが、まんざらでもない様子………
一気に私の心は氷点下まで下がりました。
「レイ………?」
私は怒りを隠し、レイに声をかけました。
「レイ………?」
この響きは………
俺は声のした方を見てみる。
「………何をしているのですか?」
これはヤバイ………
他の3人もただ事ではない星の雰囲気を感じているみたいだ。
「レイ………オハナシ………しますか?」
「いや、でもレイは………」
ギロっと星に睨まれ、何も言えなくなるセイン。
「だ、ダメだよセイン。こうなった星は止まらないよ………落ち着くまで待つしか……」
「じゃあ、お腹も減ったしご飯にするっス」
「いいですよ………長くなりそうなので、皆さんと一緒に先に食べていてください………」
「えっ!?いいの?」
「ええ、3人ともお腹減ったでしょ?」
「あ、あありがとうございます星!!ほら行こう!!」
「ま、待てお前ら………」
「レイは駄目ですよ………」
セインの腕を掴もうとした俺の腕は星によってつかまれる。
「じゃあ頑張ってレイ………」
「ごめんね、レイ………」
「ファイトっス、レイ兄!!」
さっさと行ってしまう三人。
ウェンディに関してはグッとガッツポーズまでされた…………
「あいつら………」
「さて、それじゃあ始めますか…………?」
星がニヤリと笑いながら言
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