第21話 有栖家、遊園地に行く
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ってるのレイ、当たり前じゃん」
「そうだよ、遊園地に来んだから絶叫系を楽しまなくちゃ」
「そうっス、それが常識っス!!」
いつからそんな常識が出来たんだよ………
まぁ予想通りの結果ということで気合い入れていかないと………
マジでウェンディにおんぶされたら恥ずかしさのあまり、自殺しそうだもん。
「さぁいっくよ〜」
「「オオー(っス)!!」」
「おおー………」
でもこのテンションにはついていけない俺だった………
「可愛い………」
それには私も納得ですが………
恐る恐るひよこを持つフェリア。
ものすごく和みます…………
ノーヴェ激写するのやめなさい!
「しかしこういうのもいいな」
「同感です。前に来たときはライに引っ張られ、絶叫系だけでしたから」
これもレイのおかげなのですが、レイは大丈夫でしょうか………
「次はあれっス!!」
「うん、そうしよう!!」
「早く、早く!!」
「頼む………少しは………休憩を………」
フォールマウンテンも結局3回も乗った。
何で今日は空いてるんだろうか…………
余りにもスムーズに乗れすぎている。
頼む!もっと混んでいてくれ…………
俺の思いもむなしく、大きな山の中をグルグル高速で回るマウンテンスライダーにすぐ乗る羽目になった………
「はぁ面白かった」
「あの3Dというのは迫力があって面白かった」
ノーヴェとフェリアも満足そうです。
ふれあい広場を後にして私たちは半分ほど回ることができました。
絶叫系は避けてきたのでレイたちと遭遇することはありませんでしたが………
レイは大丈夫でしょうか?
そろそろお昼ですし連絡を………
と思っていたときに電話が震えたので私は直ぐに出ました。
『もしもし〜星?』
「ライですか。今どこにいます?そろそろお昼にしようと思ったのですが………」
『今、マウンテンスライダーの近くのベンチ』
「………ならこっちに来てください、こっちの方がお店が多いのでこっちの店でご飯を食べましょう」
『そうしたいんだけど…………』
なぜか言葉を濁すライ。
『レイが少しグロッキーになっちゃって今休憩中なの』
「レ、レイは大丈夫ですか!!!」
『ちょっ!?大声出さないでよ〜。普通にしゃべれるし、今休んでるから大丈夫だよ………』
「今すぐそっちに行きます!!そこを動かないで!!!」
『ちょっ!?星………』
私は無理やり電話を切り、携帯をしまいました。
「どうしたんだ星?」
「レイ達を迎えに行ってきます!!みなさんはここで待っていてください!!」
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