第2.5章 出会いと再会は唐突に
第33話 最強!最凶?最狂??
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て、え?? きゃんきゃん?? それも幸福きゃんきゃん??」
アニスはヒトミを見るなり驚いていた。
それもそうだろう。幸福きゃんきゃん出現率を考えたら。それにユーリの事を兄と呼んでいる事もふまえて。でも、良い獲物だと言う事は直ぐに理解出来た様だ。
「これは、レベルアップチャンスが来ましたねー、アニス。行きまーす!」
「って、行かんでいい!!」
とりあえず、現実を受け入れたユーリは何処からともなく出したハリセンでアニスの頭を引っぱたいた。
すると、アニスは目を丸くさせて、頭を抑える。心なしか、彼女の心情に合わせて杖も撓ってしまっていた。
「なな、ユーリ様? またアニス何か間違えましたか? 粗相をしてしまいました?」
「今攻撃しようとしてたろ? コイツはヒトミって言って、オレの仲間なんだ。とりあえず攻撃は駄目だ。……っと言うか、オレと会った以上、もうお前は何もするな。魔法全般禁止。何かあったらオレが全部対処する」
こめかみを押さえつつ、そう言うユーリ。アニスに任せていたら、先ほどの様に 白色破壊光線と言う凶悪な魔法を躊躇なく撃ち放ったりするからだ。
「おお、流石はユーリさんです。モンスターの心をも惹きつけるとは、流石はアニスの運命の人!」
叩かれて、涙目になったかと思いきや、今度は喜びの表情になるアニス。
とても忙しい人だなぁ、とヒトミは思っていたが 先ほどから連呼しているアニスの言葉を聞いて、疑問を浮かべていた。
「あの〜 えと、アニスさん」
「ん? なんでしょう、ユーリ様のお仲間様」
「アニスさんは、ユーリお兄ちゃんの恋人なの?」
「ぶっ!!」「その通りです!!」
ヒトミの質問に殆ど同時に反応した2人。それは、明らかに食い違った回答だった。
「え? ええ??」
「って、コラっ! いったい何言ってんだ、お前は!」
「だって、本当の事ですー」
アニスはそう言って胸を張っていた。
「誰が、恋人だ恋人!」
「だってー、ユーリ様は、アニスの初めてのお人なのですよ! だからこそ、様をつけて呼びだしたんじゃないですか」
「はぁぁ!?」
「ええっ!!」
ユーリは、呆然と声を出し、ヒトミは顔を赤くさせていた。
そしてその頃某場所にて。
〜リーザス城・軍隊訓練場〜
「わぁっ! あ、危ないっ!!」
突如、手裏剣が飛んできたので慌てて頭を抑えながらしゃがんだメナド。
「な、何するんだよ、かなみ!!」
「あ、ああ! ごめん。メナド……わざとじゃないの。本当に」
「うー、訓練する時はまわり見てしてよ? と言うか的を狙ってやってよ……」
「ご、ごめん……」
かなみは慌て
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