第2.5章 出会いと再会は唐突に
第33話 最強!最凶?最狂??
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体何処にいるって言うのよ! ああぁぁ、他の仕事だって まだ終わってないのに、こんな所にまで来て」
気苦労が常日頃絶えない彼女なのである。
彼女は、今反国王派とペンタゴンの反乱が、国で色濃く出てきている為、それらについても色々と対処をしなければならないのだが、全面戦争の方が危険であるとして此処にまで来たのだ。……他に動ける者がいないから、そして探している人物が人物だから、と言う理由が一番だったりする。
「落ち着け……私。大丈夫、落ち着いて探したら 無事に抜け出せるわ」
胸を抑えながら深呼吸をする千鶴子……、胸を触ったら、何故か再びムカついてきたようだ。
「むきぃぃ!! さっさと出てきなさいよ! アニス!!」
彼女の叫びは迷宮奥にまで響いていくが……肝心の人物には伝わらなかったようだ。
そう、この迷宮に来ているのは山田千鶴子だけではない。
ユーリの大問題人物の1人が此処にきているのだ。人類最強、最凶のへっぽこ魔法使いが。
彼の不運が近づいてきている……のだろうか??
〜マルグリッド迷宮3層・とやまエリア〜
ユーリは無事に宝箱を開け終わり、次のエリアにまで脚を踏み入れていた。
「やー、流石お兄ちゃん! 宝箱、7コ中6コも開けちゃうなんて、すごいねっ!」
「運が良かったんだな……、これで一生分つかったかもしれないな」
「あはは、ま〜さか!」
朗らかに会話が進んでいくが……、この時ユーリの背筋には悪寒が走っていた。
「っ!」
「ん?どうしたの?」
ヒトミはそれに気づいたようで、ユーリの顔を覗きこむ。何やら冷や汗もかいているようだ。冷や汗と言うより、脂汗?
「い、いや……何故だか判らないが、嫌な予感がしてな」
ユーリは手を振り、そして頭も振った。何故だかは判らない。無事、宝箱も開け 確かに爆発はしたが 別にどうってこと無かった。克服できたか?と聞かれればまだまだだ、とも言えるのだが、収穫としては最高だろう。
なのに、何故……悪寒がする?
なんで、≪彼女≫の顔が頭に浮かんだのだろうか。
「お兄ちゃん?」
「………」
「おにーちゃーん! だいじょーぶっ??」
「ああ、大丈夫……ッッ!!」
その時だ。突如、前方より恐ろしい気配を感じた。
「う〜〜ん、ここにも無いですね。ああもう、一体何処にあるのでしょうか。……この壁も邪魔ですね。えぃ、近道です。白色破壊光線! ビーー!」
壁の向こう側から、スットンキョーな声が聞こえてきたかと思えば、このエリアが凄まじい光に見舞われた。そして、光が晴れたかと思ったら、そこには大きな穴が開いており……地面も抉れていた。
幸いな事に迷宮その
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