第2.5章 出会いと再会は唐突に
第33話 最強!最凶?最狂??
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マがあってな」
「トラウマ〜??」
「んー、ああ。爆発地獄ってヤツだよ」
頭を抱え込むユーリを見てヒトミは察したようだ。宝箱が何度も爆発した経験があるのだと。
「あはは、でも お兄ちゃん運は良さそうなんだけどなっ。私が見た所……50%以上の確立で成功はしそうだよ? そんなにその日、運が悪かったんだね」
「ああ……《その日》はな」
嫌にユーリは《日》の部分を強調しながら言っていた。どうやら、《その日》に何かあったんだろう。でも、ヒトミは 言及をする様な事はしない。その代わりに別の事を言う。
「じゃあ、どうする?後の宝箱さん達」
言及しないかわりに、ヒトミはニコリと笑って、言ったのは目の前に広がる宝箱。
まだ、5〜6個は見える範囲にある。鍵がかかっていない宝箱もある事はあるが、1個だけだ。
「………」
目の前に宝があるのに、何もしないのは冒険者としてはあるまじき行為だろう。ユーリは軽くため息を吐いたのに。
「まぁ…… これを期に、荒療治ってのもいいかもしれないな」
「あはっ、私も付き合ってあげるよ! お兄ちゃん!」
ヒトミは、物凄く良い笑顔でそう言っている。爆発するかもしれないのに。
「ありがとう。でも、爆発したときも楽しそうにしてたら、デコピンだからな?」
「あ……はは、それは難しいかも……」
「まったく……」
苦笑いをしつつ、宝箱へと向かっていった。でも、あの時と比べたら軽いものだ。
そう……あの《へっぽこ》と一緒に行動した時と比べたら……。
〜マルグリッド迷宮3層・とくしまエリア〜
3層の奥。
ある者が辺りを警戒しながら歩いていた。この場所で警戒するのは当たり前なのだが、この人物が警戒し、集中するのには訳がある。
「まったく、あのコは一体何処にいるって言うのよ……今は色々と国で大変だって言うのに……」
慌てつつも冷静に、誰かを探していた。そう、その誰かを探す為に、集中しているのだ。
その容姿は……色んな所が光ってる。すんごく光ってて、基本的に迷宮は薄暗いんだけど、輝いて見える程だ。……冗談抜きで。その極彩色の服装と分厚い緑の黒縁めがねをつけている女性。
彼女こそ、マルグリッド迷宮1層でゼスの軍人が探していた人物。
四天王の一角、《山田 千鶴子》である。
ある人物を急遽迎えに来る為に公務を一先ず中断して、ここヘルマンにまで来ていた。
……放っておくと、歴史あるこのマルグリッド迷宮の崩壊、そしてヘルマンとの戦争にも発展しかねない状況に陥る可能性が極めて高いのだ。常日頃頭を悩ませる根源であもある人物。
……どんだけ?
「あんの馬鹿……本当に一
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