第2.5章 出会いと再会は唐突に
第33話 最強!最凶?最狂??
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の頭を撫でた。ヒトミは 苦笑いをしつつ答えた。
「うん、そうなの。幸福きゃんきゃんの能力の1つで、幸せを齎す効果。簡単に言えば運が増すの。でも、それは元々のその人の素質依存するんだって」
「素質に依存?」
「うん、だから ものすご〜〜く運が悪い人を助けたりは出来ないの。だから そこまで強力な力じゃないみたいなんだ。……もっと役に立ちたいって思うけど、多分あのくらいが限界みたいなの」
ヒトミは少し沈みながらそう言っていた。だが、戦闘においては一瞬の隙が勝敗を分けるものだ。だから、ユーリは笑いながらヒトミの頭を撫で続けると。
「十分だ十分。逆に運が際限なく上がり続けたら、怠けてしまいそうだ。それは嫌だから仮に、滅茶苦茶上げてくれて、何もせずに敵を倒せるような状況になったら、止めてくれって言うよ オレは」
「あ……。あはっ、お兄ちゃんなら言いそうだね?」
ヒトミはふにゃりと表情を緩めながら笑っていた。
人は、楽な方法を取れるのなら、殆どが楽な方をとるだろう。だけど、目の前の彼は違った。……本当に誠実で、そして自分に厳しい。そんな人なんだって理解出来た。この幸運を齎す能力は、自分自身には適用されない力だ。だから、今日と言う日に本当にヒトミは感謝をしていた。
彼とめぐり合わせてくれた《運》に。
そして、その後。
「ん〜……宝箱開けの運もついてるって判断していいか?」
「あはは……、私の力はそんなに長くはかからないの。何度もかけ続けると、運は上がらなくなっていくし。1,2日経てば リセットはされるんだけど」
「むむ、なら全ては自分の運次第って事か、よし覚悟を決めた」
ユーリは鍵がかかっている宝箱の開錠に挑んでいた。
どうやら、レンジャーにとっては、最高である宝箱エリアの様なのだ。
これまでも開けられた形跡が無いみたいなのも幸いだが、こちらにはレンジャーがいなく宝箱開けの技能が無いのも不運。
「ごくり……」
「ごくり……」
ユーリは生唾を飲む。ヒトミもそれを真似するようにした。ユーリと違ってヒトミは笑顔だから、本当にただ真似をしてるだけのようだ。
「お、おおっ!」
ガチャリと言う音が響いた後に一気に緊張を解いたユーリ。どうやら、開錠成功のようだ。
「やったっ!」
ヒトミもガッツポーズをとり、ユーリの腕に飛びついた。彼女を爆風から守る為に後ろにしていた為、突然背中に衝撃が走ったが、小さな彼女が飛びついてきたくらいじゃ大丈夫だ。
「おっとと……、はは こればっかりは嫌に緊張するんだよな」
「えへへ、みたいだね。でもお兄ちゃんなら多少、ばくはつしても大丈夫だって思うんだけど、正直」
「あ、ああ……体力的には問題ないんだが……ちょっとトラウ
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