第2.5章 出会いと再会は唐突に
第33話 最強!最凶?最狂??
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ユーリは念の為に持って来ていたのだ。以前の折れた剣は、何年も使っていた事もあり、大分酷使してしまっていたから、と言う理由も大きいだろうけれど。
「くぽっ!!」
何度雷を放っても、ユーリの傍にある剣に当たる為、何度もムキになって連発をしてくるまだ角くじら。勿論無限に撃ち続けれるわけは無いから、それだけでかなり消耗するだろう。
その間に飛んで来たのがアイロンヘッド。
「がぶぁっ!!」
デカイ口を広げ、噛み付いてこようとした。
「お、おにいちゃんっ!」
「大丈夫だ。ただ、ここからは 離れるなよ? 雷が当たるかもしれないからな」
ヒトミは大きな口が迫ってくるのを見て思わず声を上げてしまったが。ユーリはヒトミの方を向かずに、手を挙げた。安心させる為に。
「う、うん。(お兄ちゃん……がんばって……!!)」
ヒトミは再び拝む形で、手をぎゅっと握った。その瞬間だ。
「ん?」
あの轟音と衝撃のせいだろうか……?脆くなっていた天井の一部が再び落下してきて、アイロンヘッドの頭に直撃した。
「ぶげっっ!!」
大きく開けていた口は一瞬で閉じ、その衝撃で歯を何本も砕け散らせている。
「煉獄・斬光閃」
その隙にユーリは、アイロンヘッドとまだ角くじらを遠距離の攻撃で狙った。光を纏う斬撃は 正確にアイロンヘッドの胴体とまだ角くじらのちょこっと出ていた角にヒットする。
「ぐぎゃあっ!!」
「く、くぽぉぉ!!」
アイロンヘッドは、そのまま崩れ落ちるように絶命したが、まだ角くじらは角が折角出掛かっていたのに、それを更に削られるように抉られてしまい、驚いて逃げていった。
「ふむ……」
ユーリはとりあえず、敵を一掃できたのを確認すると、幻獣の剣を仕舞い、妃円の剣も鞘へと仕舞った。
「……2度も続くと偶然とは思えないな、ん?」
ユーリはヒトミに安心させようと後ろを見たとき、に気づいた。彼女が祈ってくれている事に。
「終わったよ」
「あっ、良かった! お兄ちゃん!」
ヒトミは気づいたようで、ニコリと笑って手を握った。その彼女を見てユーリは聞く。
「ひょっとして、今のヒトミか? それに以前の時のも」
「え……? 何が?」
「はは。どうやら、惚けるのは苦手みたいだな? 目が泳いでいるぞ」
「あ、あぅ〜〜……」
ヒトミは 顔を赤くさせながら頬を抑えた。
「う、うん、かげながらお兄ちゃんをサポートするつもりだったのに、早くもバレちゃったんだ」
「まぁ、幾らなんでも、あれを運だけで、片付けたくいないからな。2度も続いたら疑問に思う。そして、ヒトミが一緒に行動するようになってからだし」
ユーリはそう言うと、軽くヒトミ
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