暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第2.5章 出会いと再会は唐突に
第33話 最強!最凶?最狂??
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なるヒトミ。ユーリ自体は苦笑いをしているようだけど。

「さて……さっさとゴブリンを倒しますか」

 ユーリは、とりあえず話にはこれ以上加わらず、剣の柄を握り締めた。おちゃらけモードは終了し臨戦態勢に入ったのだ。こちらには魔法使いが3人中2人。防御の魔法も使えないから、体力が少なく後衛向きである魔法使いにとって、ハニーとゴブリンは天敵と言っていいから。

「宜しく頼みます」
「ユーリさん! やっちゃって下さい!!」
「お兄ちゃん、がんばってっ!!」

 3人に応援された以上はがんばらないといけないだろう。本当に、あまり無い状況だ。ここ最近は、多い気がするが。

「さあ、とっとと終わらすか」
「みぃーこみこみこみこ!!」

 ゴブリンは、奇怪な動きをしながらつっこんで来た。だが、その本領は魔法を封じる事にある為、正直自分には大した効果は無い。

「動きが気持ち悪いくらいと言う意味では効果はあるか……」
「ぽわぁわゎわわわ……」

 ユーリは確実にダメージを与えていった。その姿を見ていた千鶴子は。

「……かなりの使い手ね。動きの1つ1つに、まるで無駄が無い。……それに 本気だとも思えないわ」
「それはとーぜんですよ! 千鶴子様っ なにせ、私の運命の人ですからっ!」

 アニスは、胸を張ってそう答えていた。
 そして、ヒトミは笑顔で見ていたが、時折顔を歪めていた。

「あはは、それにしてもやっぱりゴブリンって変な動きするから気持ち悪い……」

 一応、同じモンスター同士でもある、ヒトミにも言われるんだから相当なのだろう。

「あの動きが周囲の魔法の流れを完全に止めてるんですよ」
「はいっ! 本当に、はた迷惑な存在ですよね!」
「……アニスが言うと違和感が滅茶苦茶あるけど、魔法使いとしてはそうよね」

 千鶴子は眉間を押さえながらそう言っていた。
 アニスの迷惑な魔法を封じると言う意味では、最適な存在だが、アニスだけでなく、自分達の魔法も封じられるのだから。

「煉獄・乱閃」
「ぽおーーーわーーー!!」

 そうこう言ってる間に、ユーリの無数の攻撃がゴブリンの全身を満遍なく襲い……、ゴブリンを絶命させた。あの動きが止まった事で周囲の魔法の流れが通常に戻る。

「おおっ! さすがはユーリさん! 魔法の流れが戻りましたねー。これは確かn「却下」しょぼーーん……」

 まだ、言い切っていない段階だったが、ユーリがすかさずそう言っていたので、アニスは何も出来ないままになっていた。……何もしない、それが一番なのは間違いない。

「本当に頼りになりますね。ユーリさん。……いろんな意味で」
「オレも、心中察している。こいつの監視人なのなら」

 ユーリも千鶴子も苦笑いを互いにし
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