第2.5章 出会いと再会は唐突に
第33話 最強!最凶?最狂??
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だか判らないが、そこはゴブリンがいて……む?」
ユーリは、話を途中で止め、……周りを見渡した。突然、エリアの空気が変わったのだ。
「こ、これは……」
「アニス、ぴりぴりするです……」
千鶴子もアニスも気がついたようだ。空気がぴりっと変わったこの感じは前にも経験した事がある。
ユーリはとりあえず、ハニーが傍にいた為、試しに剣で斬りつけた。
「あいやーー……出番なのに一瞬で……ひどーい……」
はぐれハニーは、訳の判らないセリフと共に、割れて絶命していた。
「ふむ。どうやら、剣は、物理攻撃は使えるな、どうだ?」
「そうですね……、なら魔法です! 白色破壊k「止め止めっっ!!」もがっ!!!」
ユーリはとりあえず、アニスの口を塞ぎ試しうちを阻止した。多分、間違いないと思われるが、万が一にでも、使えでもしたら大変だからだ。
基本的に、魔法と言うのは、その魔法自体の強さもあるが、殆どが使用者本人の魔法力に比例する。Lv3の魔法力を遺憾無く発揮されでもしたら、最悪だ。
「……ご想像の通り、魔法が使えなくなっています。まさか、ここにゴブリンがいたとは聞いてませんでしたね」
千鶴子は、手を開けては締めて感触を確かめながらそう言っていた。このエリア全体で魔法が使えないようだ。つまり、魔法使いのみだった場合、この層に来たら最奥を守っている敵を倒す事が出来ず、脱出もできない。
「いやーユーリさんがいてくれて本当に良かったです。やはり、アニスの赤い糸で結ばれたお人です!」
「とりあえず、アニスは魔法禁止だって言っただろう。試しうちも駄目だ」
「……何も言ってくれないのは否定されるより、アニス悲しいですよ〜」
アニスはわざとらしく泣いていた。
「お兄ちゃん、あそこ……」
ヒトミはアニスの頭を撫でてあげながら奥を指差した。そこには、アイツの姿があったのだ。
「ゴブリンだな。……トロールじゃなくて良かった。もし、トロールだったら、死活問題だった」
「トロールならば、アニスの出番ですねー!」
「禁止だ!」
「あう……」
「ここは申し訳有りませんが、お願いしても良いでしょうか?」
千鶴子は、アニスの頭を抑えながらユーリにそう言っていた。
「ええ。大丈夫です。寧ろゴブリンで助かりましたよ。アニスの魔法を防いでくれますから」
「その辺りは私も同感です。ふふ、気が合いそうですね、ユーリさん」
「ああーーずるいですよ! 千鶴子様! ユーリさんは私の運命の人なのですから!」
「取られなくなかったら、普段からもっとしっかりとする事ね」
「……人をダシにして話を進めるのは止めてくれ」
「あははっ、お兄ちゃんモテモテだね〜」
2人に詰め寄られるユーリを見て笑顔に
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