第2.5章 出会いと再会は唐突に
第33話 最強!最凶?最狂??
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疲れ様ーっ」
「そうだな。……折角最後に運が戻ってきたか? と思えたが、そうじゃなかったようだ、今日は良く判らん運勢だったな」
ユーリは頭を掻いていた。
「ほら、アニスも行くわよ? もう、いろんな人に迷惑掛けてるんだから、自重しなさい」
「ご、ごめんなさいー」
そして、とりあえずもう用は済んだ。ユーリは勿論、千鶴子もだ。だからここから出ようとしたのだが、その前にユーリが一言。
「アニス、一応もう一度言っておくが、魔法は禁止だからな。敵が出たらオレがやるから、何もしない事。それを、誓えるか?」
「あ、はい! 勿論です! ユーリさんっ! アニス、良い子にしてますっ!!」
「………」
このユーリとアニスのやり取りを見てて……、千鶴子は激しく思った。会う前から、思っていた事だが、その思いが果てしなく強くなったのだ。
それは、『なんとしてでも、我が国へと来てもらおう』と言う事、それを心に決めていた。
そして、早速行動に移る千鶴子。
「つきましてはユーリさん、少しお話がしたいのですが、よろしいですか?」
「ん? まぁ構わないが、此処を出たらにしないか? あと少しで最奥だ。そこに脱出装置もあるだろう」
「はい。その手筈で良いです。宜しくお願いします」
千鶴子は頭を下げてそう言っていた。
とりあえず、アポは取ったも同然だ。後は如何に好条件でこちらへと来てもらうか……だ、今の状況では、頭痛の種を除けるのが一番好ましいのだから。
〜マルグリッド迷宮3層 えひめエリア〜
一向は問題なく先へと進めていた。
因みに、これは、アニスが魔法を使用しないからこの上なく安全で且つ安心に先へと進められるのだ。アニスまで、戦いに参加させてしまったら、どうなってしまうか判ったものじゃないから。
「本当にユーリさんはアニスの扱いになれてるんですね」
「まぁ……こうなる前に酷い目にあってるがな」
「心中察しますよ」
互いに苦笑いをする2人。気がかなり合っているようだ。同じ気苦労を知っているからだろう。
アニスはと言うと、ヒトミと一緒に楽しそうに話をしていた。
「それで、それでーっ!」
「アニスがですねー、廃棄迷宮と言う場所で……」
何やら初めてあった時の事を話している様なのだ。ヒトミもフレンドリーに話す事が出来ている。アニスとはいろいろと、話が合う様だ。……同じ人物が大好きだから、と言う理由が大きいだろう。
ユーリは余計な事を言っていないかを聞き耳立てて聞いているとき。
「……アニスが運命の人とゼスでも頻繁に言っているのですが、何かあったのですか?」
「……考えてる様な事は無い。ただ、廃棄迷宮で出会ったと言う事だけだ。何故
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