第2.5章 出会いと再会は唐突に
第33話 最強!最凶?最狂??
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しておきましょう。この件で無用な混乱を招いていたかもしれませんので」
「……いや、構いません」
そうは言ったユーリだったが、次には額に指を当てて唸った。
あの時、四天王が来ていると言う言葉を聞いてアニスじゃないか?と思った。そして、それが違うと判るとさっさと候補から削除したのだ。もし……個人名で聞いていれば回避出来たかもしれないのだ。
もう、……過ぎた話だが。
「あはは!」
ヒトミはただただ笑っていた賑やかになって、楽しくなったようだ。
「それで、ユーリさんはどうして此処に?」
「ああ、依頼でこの場所に様があったんだ。落し物を探してくれって言う依頼がな。カセットテープを落としたらしいんだ。こんな所で」
「落し物……ですか、考えにくいですね。ここは3層、一般人が立ち入れる場所ではないのですが」
「……その疑問はオレの頭の中でも何度も再生しててね。どうやら、魔物か何かに取られたか、他の冒険者が持って言ったかどっちが濃厚だと思うが」
「ふむ? むむ、落し物落し物……かせっと、カセット……」
アニスは2人の会話を聞いて考え込んでいた。ユーリの言葉を聞いて気になったようだ。
「おおっ! 喜んで下さい! ユーリ様!」
「だから、様はヤメロっての」
「そ、そうでした、ユーリさん!アニス、その落し物、持っています!」
「……何?」
アニスがブンブンと手を振りながらそう答えた。此処に来て漸く報われると思われる情報だった。
「それは本当か?」
「はいです! 確か、1層で見かけましたね。小包に入ってましたので、拝借いたしました! ユーリさんの物だったとはアニスも嬉しいです」
「オレの物ではないが、とりあえず良かったな」
「どうです? アニス、役に立ったでしょう!」
……正直な話し、アニスが持っていかなければ早い段階で依頼終了だったのだが……と頭の中で激しく再生されたが、とりあえず依頼を完遂できた事が良かった為、ほっとなでおろした。
「これです! ユーリさん!」
「ああ、ありが……と?」
アニスに差し出されたのは、ブスブスブス〜っと丸焦げになっている≪何か≫。とてもテープだとは思えない。いや……辛うじて原型は留めているようだ。
確認すると……、間違いなくテープだった。
「あ……あれれ?? 黒焦げです?? ああ、なるほどっ! さっきの白色破壊光線の余波で燃えてしまったのですね! 謎が解けました」
「解けましたじゃないわ!!」
「わーーん、ごめんなさーい! ユーリさーーんっ」
アニスがしょぼぼ〜〜んとさせながら必至に頭を下げていた。だが、壊れてしまったものは仕方が無い。包み隠さず伝える事にしよう。とりあえずそう言う事で依頼は終了だ。
「お兄ちゃん、お
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