第2.5章 出会いと再会は唐突に
第33話 最強!最凶?最狂??
[12/22]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
笑顔でそう言っていた。先ほどまでの、失態でしていた顔は一体どこに行ったのだろうか? でも、とりあえず。
「だから、変な風に言うなっての!」
ユーリは、アニスの頭を、何処からか取り出したハリセンで、ぽかっ! と叩いた。アニスは頭を抑えて涙目になる。
「あぅ〜、ユーリ様ぁ……、何度も何度も叩かないで下さいよ〜 アニスの頭がアホになるじゃないですか〜」
「1周回って丁度良いかも知れんぞ!? 兎に角、アニスは口にチャックだ! 全部オレから説明する」
「判りました。ユーリさま……、じゃなくユーリさん!」
「………」
そのやり取りを見ていた千鶴子。
どうやら、《運命の〜》やら、《恋人〜》やらは、なさそうだが 相当アニスが信頼をしているのはわかった。 そもそも、アニスが様をつけて呼ぶ人など滅多にいないのだから。
「あー、はじめまして。オレは、自由都市アイスの町にあるキースギルド所属のユーリ・ローランドと申します」
「こ、これはご丁寧にどうも。私はゼス王国四天王の山田千鶴子と言います」
千鶴子はユーリのフルネームを聞いて確信したようだった。
嬉しくて仕方が無いが、とりあえず必至に表情に出さず堪えて、互いに挨拶をはじめた後で本題に移る。
「彼女とは、以前にゼスで仕事をしていた時に知り合いました。なにやら、突拍子も無い事をいっていたと思いますが、基本的には スルーをしてもらえれば幸いかと」
「あ〜……その点は了解よ。そもそも、このコが言う事だし」
「あぅーひどいですよ」
兎に角友好的に話しが進めれそうだ。
この後もアニスの話はスルーしつつ、色々と話しをした。ゼスの四天王と話す事など滅多にない機会だ。千鶴子もヒトミについては驚いていたようだが、説明するとすんなりと信じてくれて、何も危害を加えない事を約束してくれた。
ユーリは、ここから……帰ったら、ヒトミに変装をさそうと心に決めた瞬間だった。
「それより、オレは四天王が2人もいたことに驚いた。一人は着ていると入口で聞いたんだが」
「え?」
「………っっ!!」
ユーリの言葉に驚く千鶴子。何故か、アニスは黙っていた。驚いた顔をしながら。
「2人と言うのは誰の事ですか?」
「ん? 千鶴子さんと、アニスの事ですが」
「あ。あわわ……」
「……アニスは違いますよ。このコは私の弟子と言う名目で管理兼監視を私がしてます。間違いなく違う事を宣言しておきます」
「あ、そうでしたか。………アニス、なんで、嘘なんかつくんだよ?」
「い、いやー、ちょっとアニス、背伸びをしたいお歳頃だったわけなのですよ。ユーリ様、千鶴子様と同格に! くらいと思いまして……つい……」
「お歳頃って言う歳なの、アニスは! ……もう、私の方からも謝罪を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ