暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第2.5章 出会いと再会は唐突に
第33話 最強!最凶?最狂??
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笑顔でそう言っていた。先ほどまでの、失態でしていた顔は一体どこに行ったのだろうか? でも、とりあえず。

「だから、変な風に言うなっての!」

 ユーリは、アニスの頭を、何処からか取り出したハリセンで、ぽかっ! と叩いた。アニスは頭を抑えて涙目になる。

「あぅ〜、ユーリ様ぁ……、何度も何度も叩かないで下さいよ〜 アニスの頭がアホになるじゃないですか〜」
「1周回って丁度良いかも知れんぞ!? 兎に角、アニスは口にチャックだ! 全部オレから説明する」
「判りました。ユーリさま……、じゃなくユーリさん!」
「………」

 そのやり取りを見ていた千鶴子。

 どうやら、《運命の〜》やら、《恋人〜》やらは、なさそうだが 相当アニスが信頼をしているのはわかった。 そもそも、アニスが様をつけて呼ぶ人など滅多にいないのだから。

「あー、はじめまして。オレは、自由都市アイスの町にあるキースギルド所属のユーリ・ローランドと申します」
「こ、これはご丁寧にどうも。私はゼス王国四天王の山田千鶴子と言います」

 千鶴子はユーリのフルネームを聞いて確信したようだった。
 嬉しくて仕方が無いが、とりあえず必至に表情に出さず堪えて、互いに挨拶をはじめた後で本題に移る。

「彼女とは、以前にゼスで仕事をしていた時に知り合いました。なにやら、突拍子も無い事をいっていたと思いますが、基本的には スルーをしてもらえれば幸いかと」
「あ〜……その点は了解よ。そもそも、このコが言う事だし」
「あぅーひどいですよ」

 兎に角友好的に話しが進めれそうだ。
 この後もアニスの話はスルーしつつ、色々と話しをした。ゼスの四天王と話す事など滅多にない機会だ。千鶴子もヒトミについては驚いていたようだが、説明するとすんなりと信じてくれて、何も危害を加えない事を約束してくれた。

 ユーリは、ここから……帰ったら、ヒトミに変装をさそうと心に決めた瞬間だった。

「それより、オレは四天王が2人もいたことに驚いた。一人は着ていると入口で聞いたんだが」
「え?」
「………っっ!!」

 ユーリの言葉に驚く千鶴子。何故か、アニスは黙っていた。驚いた顔をしながら。

「2人と言うのは誰の事ですか?」
「ん? 千鶴子さんと、アニスの事ですが」
「あ。あわわ……」
「……アニスは違いますよ。このコは私の弟子と言う名目で管理兼監視を私がしてます。間違いなく違う事を宣言しておきます」
「あ、そうでしたか。………アニス、なんで、嘘なんかつくんだよ?」
「い、いやー、ちょっとアニス、背伸びをしたいお歳頃だったわけなのですよ。ユーリ様、千鶴子様と同格に! くらいと思いまして……つい……」
「お歳頃って言う歳なの、アニスは! ……もう、私の方からも謝罪を
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