第2.5章 出会いと再会は唐突に
第33話 最強!最凶?最狂??
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た。
ランスじゃあるまいし、と言いたかったが、ここにいるメンバーは皆ランスの事を知らない。だから 言っても判らないだろうと思って口には出さなかった。ランスといえば、ユーリはこうも思っていた。
幾らランスでも、この娘だけは抱こうとはしないだろうと。……命がかかる可能性があるから。
そして、そんな時だ。
「あああっっ!! やーーっと、見つけた!!」
山田千鶴子こちらへとやってきていた。
どうやら、先ほどの白色破壊光線の衝撃で、位置を大体つかんだようだ。
「おや? おお、千鶴子様ー!」
「千鶴子様ーじゃないわよ! なんでこんな所に来たの!」
「それはですね〜。ここに かの伝説の魔法使いの杖! 《クリスタルロッド》があると言う情報を聞きましてですね、これはアニス。千鶴子様の為にと探しにきたのですよ!」
「それ! ガセネタ!! その情報主に聞いて問い詰めたけど、と言うか 情報主 自体胡散臭いヤツで有名な男じゃない! そもそも、その話を取り扱うあの連中もそうだけど、あんたもあんたよ……一応見つけたけどコレよ!」
「えええっ!!」
最後には叫びすぎてクラクラと眩暈がしたのか、たたらを踏んでいた。
その千鶴子がアニスに差し出したのは《魔法のアイス棒》である。それなりに品物揃えが良い武器屋であれば、置いてあるだろう。
「しょぼーーーん……」
アニスは、再び 杖と一緒に落ち込んでいた。
「……あれ? アニス、そちらの方は?」
「しょぼぼーーん………っと、おお! そうでした、紹介しますよ!」
落ち込んでいたのに、あっという間に立ち直っているアニス。やはり ハートが強いのか弱いのかわからない。
「(お兄ちゃん……なんだかあの人のお服……)」
「(言うな、人のセンスだって十人十色だ。……でも、ヒトミが言いたい事も確かに判る。でも、言わぬが花だ)」
「(うん……)」
ヒソヒソ話をしていた2人。どうやら、千鶴子は その内容には気づいていないようだった。何故なら、アニスの言葉に集中していたから。
「アニスの運命の人です!!」
「………へ? って、なななっ!!」
千鶴子は目を丸めていた。
確かにその話は何度も聞いていた。そして、いつしかゼスへと来てもらえないか、とも思っていた人だ。
確か、名を《ユーリ・ローランド》
しきりにその名前を出すアニスを見て、その名前を出している間は大人しく?しているアニスを見て、彼女をコントロールできるかもしれないと、強く思った人だ。
「そ、それは、本当なの!? なら、紹介しなさい、今しなさい、直ぐしなさい!」
「慌てないでくださいよー。千鶴子様っ 今紹介しますです!」
アニスは、本当に良い
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