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大刃少女と禍風の槍
三節・会議の場にて男は告げる
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と。この情報はベータテスターからのモノって事だわな。鼠がベータなのか、ベータが鼠に教えているか、そこんとこは分からんがね。でも情報は提供している……見捨てたって表現は正直如何かと思うわな」


 余りにベータテスターに限った排他的な思考の所為で、その当たり前な答えに辿り着かなかったのであろう。
 しかし、キバオウも驚いてこそいれど理解はしており、ディアベルも納得から合点がいったように頷いている。

 されど、まだ噛みつく余地があったか、キバオウは反論してきた。


「せやかてベテランMMOプレイヤーが殆ど脱落し取るんやぞ! なのにベータテスターは生き残っとる! これは自分に余裕が出てから思いだして、一応恨まれん為に残したお零れにも届かん援助やないか!」
「……」


 キバオウの発言を受けたグザは真顔になり、人の声がこだましていた広場内が静寂に包まれる。反論材料が尽きたのだろうか―――そう思いはじめた、その途端だった。


「ハ」
「……は?」


 グザの顔に行き成り、観ただけで分かる程大仰な呆れが浮かんだかと思うと、鼻で笑った様な声を漏らしたのだ。

 唐突な行いにキバオウは愚か、周りのプレイヤーでさえ暫し呆気にとられる。


「おいおい? 死んでいった “殆ど” がMMOベテランプレイヤー? 冗談も休み休み言って欲しいもんだわな」
「何が冗談やっちゅうんや! 現に―――」


 そこでグザの顔が真剣なモノに戻る。思わず気圧され、キバオウの発言が止まった。


「キバオウさんよ、お前さんは死んでいった『全員』が元々何だったか把握してるのかい? 全員が全員『ゲーマー』だったと思うのかい? 名前から職まで判断できるというのかい?」
「何を言うとるんや……それに何の関係があるんや!」
「ベテラン故の慢心はもちろんあるわな……だが、“初心者” 故の無知や蛮勇、“ベータテスター”故の情報の過信。コレが絶対に無いと言い切れるのかい?」
「それ、は……いやっ! ベータテスターなら―――」
「ベータテストはあくまで“テスト”に過ぎんわな? そこで得た知識が微妙に狂い、そこで参加しているベータテスター全員が、“絶対に” 取り乱さないと……言い切れるんだわな? お前は」
「う、ぐっ……」


 もう何も言い返せないキバオウに、グザはまだ続けた。


「情報があれどもそれはベータ時代のモノ。パンフレット通りに事が運んで引き際を見誤ったり、情報があるからと言って慎重に行動せず盲進し、結果命を落とした者もいるだろよ。
だが……“あの一件”から自殺した者も増えとるわな。自殺者の心情をベータテスターが変えられるとでも? なら、全部が全部悪い訳無いじゃあないのよ」
「……」


 グザが言う
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