暁 〜小説投稿サイト〜
イリス 〜罪火に朽ちる花と虹〜
Interview13 アイリス・インフェルノ
「皆に迷惑をかけたという話だ」
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とうございます。アルヴィンさん」

 ローエンとアルヴィンが呪帯の向こう側へ足を踏み入れようとした時――アルヴィンの背にエリーゼが体当たりした。

「うおわ!? どしたよ、エリーゼ」

 エリーゼはアルヴィンの背中に頭を押しつけ、イヤイヤをするコドモのように首を振った。

 アルヴィンが助けを求めるようにこちらを見返すが、ルドガーたちとてエリーゼの行動の意味が分からない。

「じゃあ僕が残るよ」

 ジュードが素早く、それでいて自然に交替を申し出た。

「アルヴィンはみんなと行って。――それならいいよね、エリーゼ」

 エリーゼは小さな声で、はっきりと肯いた。
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