妖精女王と水竜
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
エルザさんは黒羽の鎧へと換装し、周辺のモンスターを力業でねじ伏せる。
「水竜の顎!!」
シリルは小さな体を目一杯に使いながら巨大なモンスターを少しずつ、確実に沈めていく。
次から次に落とされていくモンスター。私たち妖精の尻尾はその様子に跳び跳ねながら声援を送り、他のギルドの皆さんは驚きすぎて顎が外れそうになる人やただ静かにその様子を見守る人など様々な反応を見せる。
『お・・・恐るべし妖精女王と水竜!次々に換装と滅竜魔法を繰り出しモンスターを撃破!!
ダメージ、魔力の消耗共に大きいものの残すはなんと・・・あと4体!!』
魔水晶ビジョンに映されたエルザさんは普段から着ているハートクロイツの鎧で剣を地面に突き刺し息を整え、シリルは顔を伝う汗を拭う。
残りモンスターの内訳はBクラス2体にAクラスSクラスが1体ずつ。
「でも、強いのばかり残ってる!!」
「Sクラスのモンスターさんもまだ倒していないんですよね」
モンスターの内訳を見たルーシィさんと私はシリルたちの消耗度を見て心配せずにはいられない。
それにSクラスのモンスターは聖十大魔導が2人がかりでも倒すことが難しいってマトー君が言っていた。
あんなに疲れてるシリルとエルザさんで大丈夫なの?
「なーにがSクラスだ」
「S級のエルザの凄さは俺らがよく知ってっからな」
「それに、シリルだって成長してんだ。強いのばかり残ってたって関係ねぇっつうの」
心配する私とルーシィさんとは正反対にナツさんとグレイさんは2人の勝利を信じて疑わない。
そうだよね!!2人が信じてるのにシリルの彼女の私が信じないんじゃダメだよね。エルザさんも強いんだし、きっと大丈夫!!
『『ふぅ・・・』』
2人は一度呼吸を落ち着けると視線を合わせ軽くうなずくと別々の方向へと走り出す。
エルザさんの走り出した方向には神殿の壁にピッタリとくっついているAクラスのモンスター。
シリルが向かう方向にはBクラスのモンスター2体が待ち受けている。
ピョ〜ン
「あ・・・」
「おい、あいつ・・・」
エルザさんが走っているとその足元に先程もいた一つ目のモンスター?がジャンプしながら移動している。
そのエルザさんにAクラスのモンスターが両手を握り合わせ掲げると一気にエルザさんへと降り下ろす。
ドガッ
その衝撃に煙が上がる。しかし、その煙はすぐに晴れ、金剛の鎧に換装したエルザさんが拳を受け止めているの姿が伺える。
その反対方向にいるシリルにはBクラスのモンスターがブレスで応戦しています。だけどBクラスのモンスターの属性は“水”、水の滅竜魔導士であるシリルにとってそれはごちそ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ