妖精女王と水竜
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鎧に身を包むエルザさんとバーニアで速度上昇しているシリルには当たらず、2人の追加攻撃を受けてしまっている。
『『ハァッハァッハァッ・・・』』
肩で大きく息をする2人。そんな2人の前に新たなモンスターが立ちはだかる。
『ああっと!!傷つきながらも順調にモンスターを倒し続けるエルザとシリルの前にAクラスのモンスターが立ちはだかった!!』
AクラスのモンスターはさっきのBクラスよりもさらに大きく、まるで鬼神のような風貌をしている。
シリルの10倍は楽にあるそのモンスターが2人に向かって拳を打ち込む。
ドドッ
Aクラスのモンスターの拳は神殿の床をいとも容易く粉々にしてしまう。
「重たそうな一撃だね」
「図体が大きいからね」
人魚の踵のアラーニャさんとソフィアさんがそう言う。
「ひぇぇ・・・あれじゃあもう・・・」
「いや・・・その重さを逆に利用した、というところか」
ベスさんがエルザさんとシリルがやられたと思ったようだけど、カグラさんの言う通り拳を突き落としたはずのモンスターの腕が粉々に崩れ落ちる。
その先にいたのは金剛の鎧に身を包んだエルザさんだった。
『オオオオオオオッ!!』
会場の皆さんはその攻撃を受け止めたエルザさんを見て歓声を上げる。
しかし、その場にいるはずのシリルがいない。それに気づいた観客たちに緊張が走る。
『どらぁ!!』
その緊張を束の間、モンスターの頭上から飛び出てきたシリルがAクラスのモンスターを蹴る。モンスターは不意をつかれた上にシリルの威力あるキックのダメージで神殿の壁を突き破って外へと転落していく。
ピョ〜ン
シリルとエルザさんは神殿の中心部から外へと出て狭い通路を渡り始める。その前に小さな一つ目のモンスター?が跳ねながら逃げるので2人はその後を追いかける。
するとその通路の両サイドからEからBクラスまでのモンスターたちが一斉に攻撃してくる。
ドォンッ
モンスターたちのブレスは大爆発を引き起こすがシリルが素早く敷いた水の盾により防がれている。
「はぁぁぁぁ!!」
エルザさんはシリルの後ろから巨人の鎧に換装し、手に持っていた槍をモンスターたちに投げつけ弾き飛ばす。
その2人に下からAクラスのモンスターがジャンプして攻撃を仕掛けようとしてくるが、エルザさんが雷帝の鎧に換装し直し、雷撃を受けたモンスターは打ち落とされる。
そのエルザさんの隙をつこうとBクラスとCクラスのモンスターが飛びかかるがエルザさんの肩を踏み台にしてシリルがモンスターたちに突進する。
「水竜の剱角!!」
シリルは水を纏いながら体を回転させ、目の前のモンスターに頭突きを食らわせる。
「換装!!」
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