マブラヴ
1079話
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メリカとソ連の権力争いに巻き込まれたってだけじゃねえの? 今の映像でも、何度もシャドウミラーシャドウミラー繰り返してたし」
「私もムウの言う通りだと思う」
「お、ギルフォードもやっぱりそう思うか。っていうか、あそこまで露骨に俺達の名前を出すとか……なぁ?」
ムウとギルフォードの言葉に、その場の殆どの者が頷く。
それを見て、次に俺が口を開く。
「さて、そうなると俺達としては次にどうするかだが……この権力闘争に反対……いや、介入に賛成する者は?」
誰も手を挙げないだろう。そう思っていたのだが、意外なことに2人の手が挙がる。
その2人は、レオンとあやか。
どういう組み合わせだ?
視線で理由を尋ねると、まずはレオンが口を開く。
「私達を利用する。大いに結構ではないですか。その代わり、私達を利用しようとした場合には大きな代償が必要だというのを教える事も出来ます」
なるほど。レオンの考えは一理ある。実際マブラヴ世界で最大の国力を誇るアメリカを見せしめにすれば、妙な事を考えている者達は、俺達シャドウミラーが自分達の手に負える相手ではないというのは嫌でも理解出来るだろう。
「それに……上手くいけばアラスカその物を入手出来る可能性もあります。アラスカには石油や金属を始めとした豊富な地下資源が存在しています。キブツのおかげで通常の資源には困っていませんが、あればあっただけ便利なのは間違いないですし」
「私もレオンさんと殆ど同意見ですわ。作戦行動の映像を見ましたが、あの爆発はシャドウミラーが被害を受けてもおかしくありませんでした。幸いアクセル君の念動力のおかげで皆が無事でしたが……」
まぁ、考えようによっては、あの爆発が起こると知っていたからこそシャドウミラーの参加者の中に俺の名前があるのは却下だった……という可能性もある訳だが。
そんなレオンとあやかの言葉に、それもありかもしれない。そんな思いがブリーフィングルームに広まっていき、俺が口を開こうとした時、再び映像モニタに量産型Wの顔が映し出される。
『アクセル代表、アメリカ大統領ビル・レーガンから連絡が入っていますが』
「ほう」
さて、俺達を利用しようとしていると思われるアメリカの大統領が、俺に……俺達に一体何の用件があるのか。
少し楽しみではあるな。
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