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転生とらぶる
マブラヴ
1079話
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勢で、とてもではないが資金や資源、兵力といったものを集めるのが難しい筈なのにだ。何故か! それが可能な存在が恭順派の背後にいて、援助していた為だ。アメリカ軍は、以前から恭順派の後ろにいる存在が誰なのかを調べてきた。そうしているうちに、同盟国でもある日本帝国から恭順派の本拠地と思しき場所の情報を得た。正直、その報告を聞いた時には私は信じられなかった。何しろ、恭順派の本拠地があるとされたのが租借地としてソ連に貸しているアラスカ。より正確にはアラスカとアメリカの緩衝地帯とも言うべき場所にあったのだから。そう、世界の警察たる我等アメリカのすぐ近くに恭順派の本拠地はあったのだ。それを知った私達は、すぐにでも本拠地を攻略するべく行動を起こす。そこに協力してくれたのがシャドウミラーだった!』

 上手いな。ここで俺達シャドウミラーの名前を出す事で、他の国の反論を封じるか。
 確かに現在のマブラヴ世界が俺達のおかげでここまで盛り返してきた以上、シャドウミラーのお墨付きがあれば、余程何か不都合がない限りは他の国にしても文句は言いにくいだろう。

『正直、私達の世界の事でシャドウミラーを頼るのはどうかという意見もあったのだが、恭順派はシャドウミラーを狙っているという事もあって、私達はシャドウミラーとの共同作戦に踏み切った。そうして、いざ恭順派の本拠地へと攻撃を仕掛けた時、そこで待っていたのは無数のF-15Eだった!』

 ベンの後ろにある映像モニタに、強襲作戦の時の映像が映し出される。
 アメリカ軍のF-15Eと、恭順派のF-15Eが戦っている映像。
 あの時の作戦に参加した機体の映像データだろう。音声に関しては消しているので映像だけだが、それが不思議な緊迫感を見る者に感じさせる。
 外見的には全く違いない為、外側から見る限りではどちらがどちらなのかの判断をするのは難しい。

『ご覧の通り、敵味方含めて最新鋭機と言ってもいいF-15Eが入り乱れる戦いとなった。……さて、今私の話を聞いている人にも分かりやすく説明すると、このF-15Eという機体は近年アメリカ軍が開発したばかりの新型機であり、前線ですらまだそれなりに珍しい機体となっている。それ程に珍しい機体が、何故恭順派というテロリストに……それも現在の世界情勢から考えて、力を落としている恭順派がこれ程用意出来たのか不思議に思わないだろうか。少なくても私はこの話を聞いた時には信じられなかったし、そして作戦に参加した機体に残っていたこの映像を見た時には目を疑いもした。だが、事実なのだ。事実、恭順派はアメリカ軍の中でも最新鋭機のF-15Eをこれだけの数用意していた。……正直に言わせて貰おう。最初私はこの映像と報告を見て、聞いた時に、恭順派の後ろにいるのはアメリカの者なのではないかと思ってしまった』

 まぁ
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