暁 〜小説投稿サイト〜
俺が愛した幻想郷
俺は愛せる? 幻想郷...
式神の力ってすげぇ...
第二十一話 不思議な穴には設定を
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
突然だが、この世界(げんそうきょう)には不思議が多過ぎると思うのだ。妖怪が普通に生活して居たり、その妖怪を退治する巫女も居たり… はたまた魔法使いも居たり、と。
そんな世界を考えていたわけではなかったが、こんな世界のようなものを考えていたのだ。だからこの世界での出来事を受け入れようと思う。

しかし、それも時と場合に寄る。限度は定かじゃないが、それこそこの不思議な世界にとって定かとは言えないだろう。

では、突然と自分の前に姿を現した人物が、不思議だった場合、どう対処すればいいのだろうか? 不思議と言えど、それはつまり定まっていないことを指しているのだが。
現れて消えたと思えば次に自分に異変が現れる。その現れた異変は前に現れた人物と関係があるのではないか、と考える。
正直、それでは筋が通らない。確かにそうと言えばそうだが、繋げられる証拠がない。
今はまだ、どうすることも出来ないのだ。




□□□




「おはよう、藍さん」

自分の舌を眺めた後に、もう一度うがいをし、下の居間に行こうと階段を降りたところ、藍さんと出くわしたのだ。

「おはよう、琥珀。あのメモ、私が作ったんだぞ」

「なら当てになりませんね」

目を大きく見開いて口を開け、俺を見る藍さんを尻目に一本前に出る。

「ただ」

後頭部を掻き毟りながら、

「式神… ってことは伝わりましたよ」

「…これは口で伝えるメモ… 大切に、しなよ?」

特に何を考えているわけでもなく、棒立ちになって両手を後頭部に置いていた。後ろから階段を上る足音が聞こえてから、大きくあくびをして、こちらも歩き出す。




■■■




不思議の中に空いた幾つもある穴に、式神という一つの設定を埋め込む。これでもまだまだ、筋は通らない。では、どうすればこれ以上の設定を手に入れるだろうか?
わからない、だからこそ不思議の穴は埋まらない、埋められない。
だからと言って、どうしようもないわけではないのだ。まだまだ穴がある分、まだまだ見つけられるのだ。どうやって見つける、と言ったらおしまいだが、見直してみることが大切だろう。何事も慎重に、ってことかも知れない。





□□□




さてと、今日は何をしようか。昨日の女の子… 藍さん曰く式神のことも気になるが、現れてくれないんじゃどうしようもない。舌に穴が空いていることに関しては、夜に自分で噛んだんじゃないか、という結論に至ったが… というかそれくらいしか思いつかない。
そうそう、行くところがないわけではないのだ、行くところは一応ある。服の件は、買う買う言っていたが別に今買わなくても、いいことがわかった。昨日はいろいろあってスルーしたが… 家から持っ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ