第2.5章 出会いと再会は唐突に
第32話 幸福を呼ぶ少女
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〜マルグリッド迷宮2層・木村エリア〜
第1層を超え、更に奥へと脚を踏みれるユーリ。
どうやら、第1層のモンスターの強さが異常だったようだ。この先の敵はいつも通りの、以前来た時と然程変わらない強さ、そして難易度となっているようだ。
「……まぁ、面倒な敵はいるがなっ!」
「オペレーションビーームっ!!」
目の前にいるモンスターは《ゲイツ95》
服の上にマントを羽織っている金髪の男の子モンスターだ。脳がコンピュータのCPUに利用されているらしいが。そして、この男の子モンスターは、その強さよりも、厄介な能力を持っているのだ。
「封印系……。技を封じられるのが一番厄介だ」
「封いn「だからって、やらせるかっての!」ぎゃあああっ!!」
ゲイツ95は、ユーリの剣の前に斬られた。
厄介だと言わしめたモンスターだったが……なーんと、ものの数秒で仕留めてしまっていた為、まるで説得力がないだろう。
「やれやれ……マルグリッド2層。純粋な強さとは違う技能を持った敵が多いな」
単純な力じゃない。
状態異常攻撃を主体とする敵が多い為、一概に言えない。だからこそ、油断は絶対にしないのだ。毒系を受ければ、有無言わさずにダメージを受け続ける。攻撃手段の全てを封じられてしまえば、まさに死活問題だろう
「さて……お次はなんだ?」
ユーリはニヤリと笑って剣を構えた。
これでは以前に真知子が言っていた通り戦闘狂だ。そう言われても、思われても無理もないのである。
「……へっくしょんっ!!」
図星だったのか、ユーリは戦いの最中なのにくしゃみをしていた。
そして、次々出てくるのは まる、ポリマン、それにイカまんまるに関しては、先ほどにもあった毒攻撃もしてくるからこれまた厄介なのだ。
「姿が明らかに手抜きなんだよ まるは! いい加減引っ込め!」
「ひゃ〜〜!!」
「イカイカイカ〜〜!!」
「墨を飛ばしてくるなぁ!!」
「いかぁぁ〜〜!!」
「シュ〜ティングパワーポリゴンup!!」
「もうお前だけなのに、意味も無いだろ!!」
「10万ポリゴンパンチ!!」
「攻撃の意味判らんわ!! このっ!」
「きゃーー!!」
何だかんだと、文句を言いつつも、あっと言う間にモンスター達の群をやっつけていくユーリ。こんな感じで、第1層と大して変わらず暫く無双状態が続いていくのであった。次第に、モンスター達がユーリを避ける様になったのは言うまでもないだろう。
幾らモンスターとはいえ、自分の命の方が大切だから。
〜マルグリッド迷宮2層・田中エリア〜
それはユーリが、丁度モンスターを蹴散らし続
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