1部分:第一章
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てみて」
「それでそんなのかどうか。私で見るの?」
「そうすればわかるわよね。だからね」
「そんな筈ないわよ。だって雪って冷たいだけじゃない」
こうは言ってもです。仁美はお母さんとお父さんの言うことはいつも聞く素直な娘です。だからです。
お母さんの言う通りその雪を手に取ってみました。そしてそのうえで雪を見ます。するとそこには。
お母さんが持っていたあの奇麗な、とても小さいですが左右対称で複雑な模様のそれがありました。その奇麗なものを見てです。
仁美はまたお母さんに言いました。それは何かとです。
「これがなの?」
「そう、雪の本当の姿なのよ」
「雪ってこんなに奇麗だったの」
「そんなの思ったことなかったでしょ」
「うん、とても」
本当にです。仁美にとっては雪はただひらすら冷たいものでしかなかったからです。けれどそのとてもきらきらと輝く模様を見てです。そのうえでお母さんに言うのでした。
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