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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
デスゲームの始まり
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を・・・・・・祈る』

最後の一言と共にローブの巨人、茅場晶彦はシステムメッセージ同化して消えたいった。



僅かな苦しい静寂――――――だが、その静寂は圧倒的なボリュームの多量の叫び声が、はじまりの街を震動させた。

「嘘だろ・・・・なんだよこれ、嘘だろ!」

「この後約束があるのに!ふざけないで!」

「出せ!出せよ!ここから出しやがれ!!」

「そんな・・・・帰して?帰してよおお!」


無数の叫び声が響く。だが、それは俺の耳には届かない、いや届けさせないようにしていた。
何せこのSAOは俺の現在(いま)の現実になっちまったたんだからな!
このSAOの世界で死ねば、現実世界の俺もあの世逝きだ。

俺は焦った、だけどここで焦ってもなにも解決はしないと心と体に言い聞かせ、一度深呼吸をして落ち着いて動こうとした時である。


「ラグナ、クライン、ちょっと、き、来て!?」

キリトに腕を捕まれ、力一杯引っ張られた。

人の輪を抜けて広場から街路の1本に入った。


「ラグナ、クラインよく聞いて、私は今から次の村に向かうから二人も一緒にもこない?」

「茅場晶彦の言葉が全部本当なら、この世界で生き残っていくためには、自分を強化しなきゃいけないの。知ってると思うけどMMORPGはプレイヤー間でのリソースの奪い合いなの。システムが供給する経験値、限られたお金とアイテムを、より多く獲得した人だけが強くなれるの。この《はじまりの街》周辺のフィールドは、同じことを考える人に狩り尽くされて枯渇すると思う。だから今すぐにでも次の村を拠点にしたほうがいい。私は次の村までの危険な道を全部知ってるから、レベル1の今でも安全に辿りつける」

長い言葉を言って疲れたのだろう、キリトは息を整えている。
クラインは顔を歪めめている。

「わりぃキリト。前に言ったろ。おりゃ、他のゲームでダチだった奴らと一緒に徹夜で並んでソフト買ったんだ。そいつらももうログインして、さっきの広場にいるはずだ。置いて・・・・いけねぇ」


クラインの言葉に俺は驚きと感動に包まれた。どうやらクラインという男は根っからのお人好しの良い奴みたいだ。

下手に人数が増えたら、もし一人でも死んでしまえばキリトじゃその死を受け止めきれないだろうな。

「おめぇにこれ以上世話んなるわけにはいかねえよ。俺だって前のゲームじゃギルドのアタマ張ってたんだしよ。大丈夫、お前から教わったテクで何とかしてみせら。だから、おめぇは気にしねえで、次の村に行ってくれ」

「・・・・・・そう、それじゃあラグナはどうするの?」


俺は迷っていた、俺の性格上《はじまりの町》に出ないで閉じ籠もり現実世界への救出を待つか、ここで断って単独行動するのが
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