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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
デスゲームの始まり
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・・今後、ゲームにおいて、あらゆる蘇生手段は機能しない。ヒットポイントがゼロになった瞬間、瞬間のアバターは永久に消滅し、同時に』

茅場のその言葉は、俺にとって何よりも残酷な言葉だった。


俺の視界左上に細い横線が青く輝いている。視界を向けると上に329/329の数字がオーバーレイ表示されている。

ヒットポイント。俺の命の残量。
これがゼロになった瞬間俺は本当に死ぬ。ナーヴギアのマイクロウェーブに脳を焼かれて殺される。
俺は一瞬想像してしまった。モンスターと戦いあえなく負けてHPが全損し死んでしまう自分をを

確かにこれはゲームだが、本物の命の掛かった遊戯、このSAOはデスゲームと化した!
この現実に俺の両手は凄まじく震えだし、心臓はバクバクと脈打つのを感じた・・・・・・・・・

だがそんな事実を知られて、命が危険なフィールドに出る奴がいるか?プレイヤー全員が街区圏内に引き隠るに決まっている!俺だったら現実世界の救援を待つ。
茅場はプレイヤーの思考を読んで次の言葉が降り注いだ。



『諸君がこのゲームから解放される条件、たった1つ。アインクラッド最上部、第百層まで辿り着き、そこに待つ最終ボスを倒してゲームをクリアすればよい。その瞬間、生き残った全プレイヤーが安全にログアウトされることを保証しよう』

しん、と一万人が沈黙した。
俺には分からなかった。茅場が口にした、この城の頂を極めるという言葉が分からなかった。


「クリア?・・・・・・・百層」

またキリトが大声で叫ぶ。

「できるわけないだろ!?βテストでは2ヶ月で6層までしか上がれなかったのに!あ、上がれなかったんだぞ!」

キリトは大声でそう言うと、何でか言い方に焦り言い直をした。

でも、キリトの言う通りだ。βテスター達の情報では8層までしか上がれずにいた。ここにはβも合わせて一万人のプレイヤーがいるが、それでも何千人の奴等は戦い方を知らない連中だ。俺もキリトに教えられた通りに戦ってどこまでやれるか分からないのに。

静寂の中、数々のどよめきが起こる。


俺は今日のことをよく思い出してみる。6時間前にお手伝いさんが作ってくれた昼食を食べ、お袋と姉貴に勉強するから邪魔しないでと言って階段を上がり、姉貴と短い会話をした。


(あの場所に、戻れない?これは本当に、現実なのかよ?誰か教えてくれ)

赤いローブを纏った巨人が右の白手袋をひらりと動かし、全ての感情を削ぎ落とした声で告げた。

『それでは最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう。諸君のアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれたまえ』


俺達は右手の指二本を真下に振りメインメニューからア
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