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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
デスゲームの始まり
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だが、次の言葉でその意味が分かった。
『私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』
「ッ!!?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その名を聞いた瞬間、「えっ?マジで!?」「本物の茅場晶彦?」と周りはざわつくが俺は驚きのあまり口を開けっぱなしにして唖然としていた。
・・・・・・茅場晶彦!?
俺はその名前を知っている。いや、知らない奴などいないだろう
弱小ゲーム会社を最大手にまで成長させ、若きゲームデザイナーにして量子物理学者。
SAOの開発ディレクターも兼任した所かナーヴギア設計者でもあるんだからな。
俺は一人のゲーマーとして、茅場晶彦に強い憧れと尊敬の念を抱いていた。茅場晶彦の出ている紹介記事等は10冊も買っているし、数少ないインタビュー記事は心の中で暗記するほど読んだものだ。
だが、茅場晶彦は裏方に徹していたはずだ。なんでそんな偉大な人がこんなことを!?
俺はフルに頭を回転させ状況を把握したり、何故こんなことを起こしたのか理解しようとしたが、フードの巨人から発せられたのは、俺達を嘲笑う言葉だった。
『プレイヤー諸君は、すでにメインメニューからログアウトボタンが消滅していると思うが、しかしゲームの不具合ではない。繰り返す。これは不具合ではなく、ソードアート・オンラインの本来の使用である』
「し・・・・仕様、だと」
クラインが割れた声で囁く。
それでも低音のアナウンスは続いていく。
『諸君は今後、この城の頂を極めるまで、ゲームから自発的にログアウトすることはできない』
この城?茅場が言った言葉の意味が分からなく、理解できずにいた。
俺や他の連中の戸惑いは茅場の次の言葉により一瞬で吹き飛んだ。
『・・・・また、外部の人間の手によりナーヴギアの停止あるいは解除も有り得ない。もしそれが試みられた場合――――――』
わずかな沈黙。
一万人が息を詰めた。途方もなく重苦しい空気で静寂さ、ゆっくりと言葉が発せられた。
『ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが、諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる』
俺とクラインは数秒間呆けて顔を見合わせた。
茅場の言葉の意味
脳を破壊する。
殺される。
俺達はナーヴギアによって殺される!
ざわざわと、集団のあちこちがさざめいていく。俺達はこの言葉の意味の理解を阻んでいた。
俺は考えていると、左隣のクラインが口を開く。
「はは・・・・・何言ってんだ、あいつ?頭おかしいんじゃねえのか?んなことできるわけねえだろ!ナーヴギアはただのゲーム機だろ。脳を破壊するなんてできるわけがねえ、そうだろ!」
クラインの言葉に、
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