魔術師アリスとの出会い
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そのかわりに僕達はこの前庭及びシャトーにいるモンスター類は一手に引き受けよう。」
「…。」
ニナの提案にアリスは少し考える。俺は慌ててニナの言葉を遮ろうとする。
「ニナ。何を勝手に…!」
「まあまあ、アリスさんと別々に行ってアリスの後になったら侵入者にたいしての警備は上がると思うよ?だったら共闘という事の方が良いんじゃないかな?」
「…お前…。」
「悪いんですけど…。お断りします。」
するとアリスはペコッと謝ってきた。それは一応断って置く。様な雰囲気を出していた。
「貴方といると戦闘が多くなりそうですし…。炎帝も強いとの噂です。
…ただ貴方が勝手に暴れて警備が緩くなればしめたものですね。では失礼します。」
そう言ってアリスはクルッと前を向くとさっさと行ってしまった。それを見てニナがニタニタと笑う。
「フラれたね。」
「誘ったのはお前だろ?」
俺はため息を一つ吐くと。炎帝の館がある方へと前を向く。
「まあ…この先の敵も薙ぎ倒すだけだ。」
「その事なんだけどフォルツ。」
ニナは僕の肩に座ると自分の頭を掻きながら忠告する様に。
「この先も進むのはいいんだけど炎帝はあいつじゃない。だけど僕達の知ってる人かな?」
「…どういう事だ?」
ニナは俺の反応を見てクスクスと笑う。
「いやはや。僕は炎帝と言えばあの人が思い浮かぶけどね。
でもやってる事がポリシーに合わないし、違うか…」
「どうでもいい。」
俺はニナの呟きを遮る様に止めて少しだけ考える。
炎帝…。そう言えば遠い昔に会った。まだ仲間と共に笑いながら生きていた時だ。
確かにあの時は違う名前を名乗っていたが…。
するとニナは。
「関係無いか。今の僕達には。」
そうだ。関係無い。例え昔の知り合いだろうが仲間だろうが。
「敵ならば容赦はしない。」
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