手当て
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貴 「おい、血が、離せよ」
鳴海は不二に抱きしめられていた。
血まみれのまま
不二 「鳴海、やっぱり、挨拶は明日にしとく?」
貴 「・・・離して」
鳴海は不二の話を全く聞いていなかった。
不 「・・・離したら逃げちゃうでしょ?、そのままは良くない、手当だけさせてくれないかい?」
貴 「分かった、良いよ」
鳴海がそう言うと不二は鳴海を離した。
貴 「血、着いちゃった、俺のせいでごめん・・・」
ポンポンッ
不 「良いんだよ、手当てしに行こうか」
不二は鳴海の頭を撫でた。
貴 「不二、ごめんは言わないから」
不 「良いよ」
不二はそう言うと人がまったく通らない場所を通ってテニスの部の部室に着いた。
貴 「っ…待、って…」
クイッ
鳴海は不二の制服の裾を引っ張った。
不 「大丈夫だよ、今は皆練習中だから」
貴 「っ…分かった」
鳴海は不二の制服の裾から手を離した。
ガチャ
不 「さあ、入っ!、鳴海、ちょっと待っ!「不二?」」
貴 「え…」
不二が止める前に鳴海は部室には行ってしまった。
? 「不二も其処の女の子も血だらけじゃないか!」
貴 「何んで、何で何で」
不二は鳴海の異変に気付いた。
貴 「何で何で!、誰もいないって言ったじゃない!、誰も居ないって!、嘘つき!、嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき!!!」
不 「鳴海!、落ち着いて!」
パシンッ
鳴海は不二の手を振り払った。
不 「っ!」
貴 「嘘つき嘘つき嘘つき!!、不二なんて大嫌いだ!!!」
鳴海は不二を睨みつけた。
貴 「不二なんて大っ嫌「鳴海ちゃん!」っ!?」
鳴海が大っ嫌いと言おうとした時部室に居た誰かが鳴海の名前を呼んだ。
? 「えっと、兎に角手当てしないか?」
貴 「誰」
鳴海は凄く警戒していた。
? 「俺は大石秀一郎だ」
不 「大石はテニス部のレギュラーの一人だよ」
不二と大石が自己紹介した。
貴 「・・・」
大石 「兎に角手当てしようか」
大石は鳴海を椅子に座らせた。
貴 「手当で出来んの?」
大 「一応は医者の息子だからね、不二はケガは無いか?」
大石は不二に聞いた。
不 「うん、無いよ」
鳴海は外を見ていた。
大 「そうか、鳴海ちゃんは…これは医者に行った方が良いな」
貴 「関係無い、こんなの前にも何回か有った、その時放置しても何ともなかった、普通に塞がった」
大石は手当てをした。
大 「まあ普通に塞がるがばい菌とか入って万が一病気にでもなったりしたら危ないだろ?」
貴
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