第2.5章 出会いと再会は唐突に
第31話 マルグリッド迷宮へ行こう
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出会いや出来事だってきっと待っている筈だから。
「お待たせしました」
「ああ、……目的の物はあったかい?」
「はて、何のことでしょうか」
「いや、言いたくなければ良いよ。追求するつもりは無いから」
ユーリはそう応えると立ち上がった。残すフロアはもう後1つだ。
〜マルグリッド迷宮1層・カナブン倉庫2〜
このエリアが第1層の最奥。以前に攻略をしている為、大体の位置、マップは頭の中に入っている。
「さて、この先が所謂ゴール地点になるんだが」
「はい。判ってます。気配がしますね」
「ああ、モンスターだ。気をつけろよ? これまでとは違う敵だ」
各層の奥には その層のボスがゴールポイント、更に奥へと進む為の紋を守っているのだ。……なんで、守っているのか?と聞かれれば正直判らない。そう言う仕様なんだ、と勝手に皆納得しているんだ。
「……グリーンハニー5匹にうっぴー4匹か。おっと、ボーン連中もいるみたいだな」
ユーリは少し離れた角の影からモンスター達を確認した。数は間違いなく以前よりはるかに多い。……が、ユーリにとっては、雑魚の分類に入るため、大した問題ではない。
「準備は良いか?」
「はい。ボーンたちは私に任せて下さい。私の持っている武器は光の属性を持ってますし、浄化が使えますので」
「確かにそれならその方が良さそうだな。あいつらは任せた。だが気をつけろよ?」
「はい」
ユーリはそう言うと、ゆっくりと前に出た。モンスター達は勿論その存在に気がつく。本来ならモンスターを先に見つけた場合は気づかれずに接近するのがセオリーだが、こう待ち構えられているモンスターに対してはそれは狙えない。
「……おいおい、アイツ1人で大丈夫なのか? あいつら、さっきまでとは明らかにレベルが違うぜ?」
「はい。彼なら大丈夫です」
「……会って間もないって言うのに、もうそんなに信じられるんだな」
「はい」
「即答かよ……。アイツに惚れたんじゃないだろうな?」
「はい?」
「いや、聞いたオレが馬鹿だった忘れてくれ」
「はい」
クルックーもユーリの後についていき、臨戦態勢に入ったモンスター達は距離を詰めて一気に襲い掛かってくるが、ユーリの居合は先制攻撃。速度自体を彼より上回っていない限り、戦っている相手は絶対に先手を取る事が出来ないのだ。だから、襲い掛かってくるハニー達は……。
「居合」
「きゃーー!!」
「うきゃーー!!」
割れる音を響かせながら絶命した。
「骨を斬らせて骨を断つ!!」
「浄化」
「ぎゃあああ!!! ま、まぶしいっっ〜〜!!」
ボーン達もクルックーに襲い掛かかるが、難なくそれを防ぎ、その隙に浄化を叩き込む。闇
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