暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
098 主に転生者達の事情
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
現実世界(あちら)≠ナ習っていた剣道を活かしつつ、両の手に握る曲刀にてばっさばっさ、と《リトルネペント》を(ほふ)っていく。……その様は、さながら戦乙女(ヴァルキリー)≠ナある。

「ティーチ…」

「ん? どうしたキリト」

「妹が怖い」

「キリト兄ぃ、聞こえてるよ。口動かす暇が有るならどんどん狩っていこうか」

まだまだ余裕が有りそうなリーファは、更に「ほら、また湧出(ポップ)≠オたよ!」と再湧出(リポップ)≠オた《リトルネペント》へ、一気呵成に向かっていく。

……もちろん、リーファがフィールドに出ているのは理由がある。キリトと俺は(リーファ)には安全区に居てもらいたかったし、説得もしたがリーファは…

―お兄ちゃん達が私を心配するのは判るよ。……でもお兄ちゃん達が心配なのは私も一緒だよ。お兄ちゃん達に何か≠ェ有った時、何も知れない=A何も出来ない>氛氓チて、なるのが一番恐いの―

……らしい。……どうやら茅場さんは妹の人格形成に、重い齟齬(そご)を与えてくれたらしい。

(茅場さん、まじ許すまじ)

「せぃっ!」

心の中で冗句を──心にゆとり≠持たせようと呟きながら、(ほふ)った数を最早数えるのも億劫(おっくう)にもなってきた《リトルネペント》を、槍・単撃スキル──“ラバー・ライヴズ”でポリゴン体にしてやる。

……判るかもしれないが、俺が取った武器は槍≠ナある。これまで槍≠誰かに師事する事は出来なかったが──剣≠教えてくれていた祖父からの紹介で、遂に現実世界(あちら)≠ナ槍≠人から師事する事が出来たのだ。

双月(そうつき)流=B……それが俺の師事する──突き技≠ェ主体の流派である。俺の師匠は──双月流≠フ現・師範代であるのだが、師匠の御宅は所謂(いわゆる)女系家族≠ナ男児には恵まれなかったらしく──息子代わりなのか、俺は割りと良くして貰っている。

槍術を教わる際には「筋が良い。……むしろその才能に嫉妬だよ」と、自嘲しながらもよく褒めて(?)くれる良い師匠なのだが、そんな師匠にも含むところは有る。

……酔った際によく12歳の──俺から見て4つも年下の、一人娘である(りょう)ちゃんの婿にと勧めてくるのはどうかと言いたいところである。……また、稜ちゃん自身も満更でもなさそうなのがまた笑えない。

閑話休題。

「いいか、キリト。ここぞ!≠チて時は、得てして女の方が胆力があるものなんだよ」

「……身に染みたよ…」

そうキリトに説いている内に1つ目のそのアイテム≠落とすMob──花つき≠ェ出たので、すぐさまキリトが斬り裂いた。クエスト完了である。……後に残るのレベリン
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ