【ソードアート・オンライン】編
098 主に転生者達の事情
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現実世界≠ナ習っていた剣道を活かしつつ、両の手に握る曲刀にてばっさばっさ、と《リトルネペント》を屠っていく。……その様は、さながら戦乙女≠ナある。
「ティーチ…」
「ん? どうしたキリト」
「妹が怖い」
「キリト兄ぃ、聞こえてるよ。口動かす暇が有るならどんどん狩っていこうか」
まだまだ余裕が有りそうなリーファは、更に「ほら、また湧出≠オたよ!」と再湧出≠オた《リトルネペント》へ、一気呵成に向かっていく。
……もちろん、リーファがフィールドに出ているのは理由がある。キリトと俺は妹には安全区に居てもらいたかったし、説得もしたがリーファは…
―お兄ちゃん達が私を心配するのは判るよ。……でもお兄ちゃん達が心配なのは私も一緒だよ。お兄ちゃん達に何か≠ェ有った時、何も知れない=A何も出来ない>氛氓チて、なるのが一番恐いの―
……らしい。……どうやら茅場さんは妹の人格形成に、重い齟齬を与えてくれたらしい。
(茅場さん、まじ許すまじ)
「せぃっ!」
心の中で冗句を──心にゆとり≠持たせようと呟きながら、屠った数を最早数えるのも億劫にもなってきた《リトルネペント》を、槍・単撃スキル──“ラバー・ライヴズ”でポリゴン体にしてやる。
……判るかもしれないが、俺が取った武器は槍≠ナある。これまで槍≠誰かに師事する事は出来なかったが──剣≠教えてくれていた祖父からの紹介で、遂に現実世界≠ナ槍≠人から師事する事が出来たのだ。
双月流=B……それが俺の師事する──突き技≠ェ主体の流派である。俺の師匠は──双月流≠フ現・師範代であるのだが、師匠の御宅は所謂女系家族≠ナ男児には恵まれなかったらしく──息子代わりなのか、俺は割りと良くして貰っている。
槍術を教わる際には「筋が良い。……むしろその才能に嫉妬だよ」と、自嘲しながらもよく褒めて(?)くれる良い師匠なのだが、そんな師匠にも含むところは有る。
……酔った際によく12歳の──俺から見て4つも年下の、一人娘である稜ちゃんの婿にと勧めてくるのはどうかと言いたいところである。……また、稜ちゃん自身も満更でもなさそうなのがまた笑えない。
閑話休題。
「いいか、キリト。ここぞ!≠チて時は、得てして女の方が胆力があるものなんだよ」
「……身に染みたよ…」
そうキリトに説いている内に1つ目のそのアイテム≠落とすMob──花つき≠ェ出たので、すぐさまキリトが斬り裂いた。クエスト完了である。……後に残るのレベリン
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