【ソードアート・オンライン】編
097 デスゲームのはじまり その2
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。……クラインは、どうする?」
「あのよぅ…。それだけどよぅ…。……キリト達は先に行ってくれ。……実を言うと、このゲームを一緒にプレイするって約束してるダチが居るんだ。……そいつらの面倒までキリトに掛けさせる訳にはいかねぇよ」
「そうか…」
キリトの言葉には万感が籠められているような目で、クラインを見る。
「……なぁーに! お前直伝の剣技で直ぐに追い付いてやらぁ! ……ちょっと良いか、ティーチ」
「……クライン、何だって…?」
クラインは気負いを感じさせない笑みで笑うと、クラインに肘で抱えられ、クラインは俺の耳元で──キリトには聞こえない様に言った。
「キリトの事、頼んだぞ? あいつ今いっぱいいっぱいだからな。……もちろんリーファ嬢ちゃんの事もな」
「……言われるまでもない」
仲間との合流に向かったのだろう。クラインは背を向けて走っていった──かの様に思えたが、途中でこちらを向き…。
「キリト! おめえ、今の顔のほうがずっと可愛いじゃねえか! 結構好みだぜ!」
「……クラインもその野武士面のほうが10倍似合ってるよ!」
クラインはキリトの強がりを聞くと、改めて背を向け去っていった。
「ティーチ、リーファ──いや、真人兄ぃ、スグ。……本当にゴメン。……俺がこのゲームに誘わなければ、こんな事にならなかった! 本当にごめんなさい…っ!!」
朗らかですら空気から一転、キリトは惨憺たる顏で土下座をしてきた。……その時、一番最初に口を開いたのは、意外にもリーファだった。
「……今ちょっと、ごちゃごちゃしてるから戸惑ってるけど、悪いのは茅場さんなんだよね。……だったらこの中で1番辛いのは和人兄ぃでしょ? だって和人兄ぃ、茅場さんのファンだったから。……それにね、和人兄ぃ私に一緒に剣≠やりたい≠チて言ってくれた時は嬉しかった。……だから私は赦そうと思う」
「……俺も赦そうと思う。こんな事に≠ネったのはキリト──和人の所為じゃないからな。……その代わり俺達を引っ張っていってもらうぞ──兄弟=v
「……ああ…っ!」
――ピコンッ
――ピコンッ
最早タイミングを図っていたとも取れる2連続の無遠慮な機械音。……メッセージが俺に届いたのは、空気が収まりそうなその時だった。
SIDE END
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