【ソードアート・オンライン】編
096 デスゲームのはじまり その1
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ーヴギアの停止あるいは解除も有り得ない。もしそれが試みられた場合──ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが、諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる』
1拍を置いての茅場さんからの言葉は正しく死刑宣告だった。噛み砕けば、ナーヴギアを無理に外そうとしたら脳ミソがレンチンだ>氛氓ニ云われている様なものだろう。
「いっ──」
「大丈夫だ、直葉」
ここで絶叫されるの拙かったリーファの口に手を当てつつ、リーファを安心させる様な声音で鎮静させる。8年のお兄ちゃん歴≠ヘ伊達では無い。目を見ながら話してやれば、やがてリーファはこくこく、と頷きながら落ち着いてくれた。
キリトとクラインの会話に耳を澄ませば、脳の破壊≠フ可否について議論している。……俺は可能だと思っている。
ナーヴギアにそんな機能が備わっていなかったら、今にも現実世界≠フ人がナーヴギアを無理矢理外し、ここにいる幾人かは現実世界≠ノ戻っていく──と、そう推測出来るからだ。
『より具体的には、10分間の外部電源切断∞2時間のネットワーク回線切断∞ナーヴギア本体のロック解除または分解または破壊の試み>氛汕ネ上のいずれかの条件によって脳破壊シークエンスが実行される。この条件は、すでに外部世界では当局およびマスコミを通して告知されている』
そこで茅場さんはウィンドウを出す。チラ見ではあるがそのウィンドウには、泣いている人が沢山見えた。……いよいよ嫌な予感がしてきた。
『……ちなみに現時点で、プレイヤーの家族友人等が警告を無視してナーヴギアの強制除装を試みた例が少なからずあり、その結果──残念ながら、すでに213名のプレイヤーがアインクラッド及び現実世界からも永久退場している』
「…っ!」
「信じねぇ…っ! ……信じねぇぞオレは!」
近くに居たクラインが、皆の怒りを代表するかの様に叫ぶ。
『諸君が向こう側に置いてきた肉体の心配をする必要はない。……現在、あらゆるテレビ、ラジオ、ネットメディアはこの状況を──多数の死者が出ていることも含め、繰り返し報道している。諸君のナーヴギアが強引に除装される危険はすでに低くなっていると言っていいだろう』
先ほどの俺の推測が当たっていた。嬉しくない裏付けだった。
『今後、諸君の現実の体は、ナーヴギアを装着したまま2時間の回線切断猶予時間のうちに病院その他の施設へと搬送され、厳重な介護態勢のもとにおかれるはずだ。……諸君には、安心してゲーム攻略に励んでほしい』
「ふざけんなよ! ゲームを攻略しろ!? ……ログアウト不能の状態で呑気に遊べっていうのか!? ……もうこんなん、ゲームでも何でもねぇ! ただの虐殺だ
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