【ソードアート・オンライン】編
095 【ソードアート・オンライン】
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なければならない事を思うと些か億劫になるが──それは全てのβテスターに当てはまる事。……俺は、またキャラクター構成を作り直せるのだ≠ニ、取り敢えずは納得しておいた。
閑話休題。
――ピコンッ
「あ、来た来た」
右手を振ってメニューを呼び出せば、[《Teach》からのメッセージが1件]とあった。……メッセージを確認したら、真人兄ぃがキャラクターを作り終えて、漸くインしてこれたらしい。直ぐ様返事を送る。
「それにしても先生(Teach)≠チてどんなネーミングセンス…。……あ、升田≠フ[升]──チート(cheat)のアナグラムか。……さすがにゲームでズル(cheat)≠チて名前は自重したのか…」
対外的に見れば中々に不審者チックな光景だとは理解しつつ、推測混じりに呟いていると背後からどことなく聞き知った抑揚かつ聞き慣れた声音で声を掛けられた。
――「……もしかして《Kirito(キリト)》、かな?」
《Kirito》──キリトとはハンドルネームである。
最初、MMORPGをやろうとした時、ハンドルネームは奇をてらわず《Masuto》などにしようとは思ったのだが──それがどうにも語感がよろしくなく、捻りに捻った結果、伯母夫婦の苗字である桐ヶ谷≠ニ云う苗字が思い浮かび、そのまま拝借して《Kirito》としたのである。
閑話休題。
「ああ、《Teach(せんせい)》」
真人兄ぃのネーミングセンスについて考察していると、真人兄ぃ──らしきアバターが話し掛けてきたので早速アバター名について弄ってやる
。
「先生≠ヘ止してくれ。……それにこれからはロールプレイングで良いんだよな。……よろしくなキリト=v
「ああ、よろしくティーチ=v
がっちり、と──兄弟≠ニ云う垣根を超えた握手を交わす。
ここは仮想の世界。現実世界≠フ柵を持ち出すのは、野暮≠ニ云うほか無い。この世界では1プレイヤー≠ニして──剣一本≠ナこの城≠フ頂上を目指しているプレイヤーとしては、対等なのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
――「なぁ、そこの兄ちゃん達、もしかしてβテスターか?」
《Leafa(リーファ)》──スグも合流して、いざ【はじまりの街】内で最も品質の良い武器屋に向かおうとした時、無遠慮な──されど、その無遠慮さ≠ェどこか憎めない声音で声を掛けられる。
「いや、βテスターはこの優男っぽい風貌のキリトだけだ」
「ぶっ! 優男…っ!」
リーファにはティーチの冗句がお
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