マブラヴ
1078話
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レイがコーネリアの意見に同意するように言葉を発するが、この辺は実際に作戦に参加して恭順派のF-15Eをかなりの数撃墜したからこそだろう。
だが、そうなるとやっぱり仕掛けた国がどこかという話になるんだよな。
ただ……
「どこの国が仕掛けたにしろ、その国は間違いなく恭順派と協力していた。いや、その国こそが恭順派の後ろ盾となっていた可能性が高い。そう考えると……やっぱり怪しいのはアメリカなんだよな」
状況証拠的に怪しいのは、やっぱりアメリカとソ連。最初はソ連の方が怪しいと思っていたが、F-15Eの件でアメリカの怪しさが一気に上がった。
ただ、アメリカが仕掛けたにしては俺達と一緒に行動していた部隊の被害が大きすぎるような気がする。
アメリカにしても、一部隊……それも精鋭部隊を半ば壊滅に近くなるまでのダメージを与えたりするか? 例えそれが、俺達シャドウミラーに対する見せかけのカモフラージュだとしてもだ。
少なくても、俺達と一緒に行動していたあの部隊の者達はその辺の事情は知らず、普通に恭順派の本拠地に対して攻撃していた。
でもなければ、実際にあの部隊の者達があそこまで死んだりはしていないだろう。
「……アクセル君の言葉も分かるけど、結局どっちにも決定的な証拠はないのよね。レモン、マリュー、証拠の方はどうなの?」
美砂が言っているのは、長瀬達が恭順派の本拠地で入手した物……具体的には、コンピュータの方だろう。
HDDやメモリといった物は結局破損していたが、技術班の方で修復できないか渡していたんだが……
「駄目ね」
レモンは一言でそう呟き、同じ技術班のマリューもまた同意するように頷く。
うん? レモンにしてみれば諦めるのが早いな。
そう思ったのは俺だけではなかったらしい。
「何だい。うちの技術班にしちゃ、随分と諦めるのが早いんじゃねーの?」
ムウの言葉に皆が同意するように頷く。
実際、その諦めの早さはいつも一緒にいる俺にしてもおかしく思えた。
だが、そんな言葉に戻ってきたのは、2人の肩を竦める仕草。
揃って肩を竦めると、2人共が標準よりかなり大きい胸をしている為か、ユサリとその豊乳が揺れる様子が分かる。
……ムウ、お前が2人の胸に目を奪われていた件は、後でしっかりとナタルの方に連絡しておくからな。
「だって、元々ないものを復元のしようがないでしょ?」
「……うん? 元々ない?」
レモンの言葉に思わず問い返す。
「ええ。いえ、一応復元は出来たわよ? かなり驚くべきデータが入ってたけど……見る?」
「何だよ、復元できてたんじゃないか。全く、勿体ぶってさ」
服されたように呟くアウルに対し、レモンは面白そうな笑みを、マリューは苦笑を
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