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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第一話 黒円卓の望みは知ってますが、何か?
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後ろに灼熱地獄が見え今答えを間違えれば確実に色々とやばい事になるとわかってしまう。

「螢ちゃん、向こうでちょっと話してきなよ。恋人同士だけで色々と話したいこともあるだろうしさ」

「ええ、すいませんが少し席を外します。いきましょう藤井君」

付いていかなければ殺されそうな雰囲気に耐えれずとりあえず付いて行くことにする。

「あ、ちょっと!」

「恋人同士の話なんですから少しぐらい待ってあげましょう。それが男性から見たいい女の条件ですよ」

香純が喚き立てようとするがアルフレートと名乗った男が止める。それにしぶしぶと腰を下ろす香純。助かったと言うべきか。

「ええそれじゃあ、どう言う事かじっくりと聞かせてもらおうじゃない?」

どうやら大変なのはここからのようだ。



******



「それじゃあ、ここはお兄さんが奢ってあげるよ。何がいい?」

螢が蓮を連れて行き残った二人に尋ねるアルフレート。

「え、いやいいですよ。そんなの奢らせるなんて悪いですし」

「いやいや、ここは年長者の僕に奢らせて。その代わりと言っては何ですが、この町についてや螢ちゃんの学校の様子とか知りたいし」

そう言う事ならと言い、香純はオレンジジュースとチョコパフェをマリィはフルーツパフェの特盛りを注文した。
しばらくしてパフェが届き三人で話す。

「そういえば櫻井さんとは親戚だと言ってましたけど、どう言った関係で?」

「彼女の家は戦時中にドイツに居ましてね、その際に彼女の親類がそこで結婚しましてその結婚相手が僕の親戚だったらしいです。もっともそこまでいったら親戚と言えるかは怪しいですが(もちろん嘘だけど)」

「へえ〜、じゃあじゃあ櫻井さんってハーフなんですか?」

詰め寄るように聞く香純に対してアルフレートはまあ、そんなところですね。と曖昧に答える。そして、ふとアルフレートが目をマリィに向けるとマリィも気付き話しかける。

「思い出した。カリオストロのそばに居た人だ」

「ええ!!マリィちゃんこの人と知り合いなの!?」

驚くように声を上げる香純。それに対して苦笑しながらアルフレートは答える。

「ああ、思い出てくれましたか?だいぶ昔のことなので忘れてるとばかり思ってたんですがね?」

笑顔で彼はそう言いながら、会った時の事を思い出していた。



******



水銀が一人の女性に恋をしたと話してからしばらくたった時、彼は僕を恋した女性に会わすと言った。正直に言えば興味はあるがめんどくさいと言うのが本音だ。確かに水銀の恋は応援しているがあくまでその程度だ。水銀を手伝うことはしても直接会うこと
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