第2章 反逆の少女たち
第29話 戦いの終焉と指輪の解放
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、貴様!! いつの間にっ!!」
「馬鹿が……、何度も指輪の力に頼るからだ。何処に指輪があるのか、一目瞭然だったぞ? 後は、そこに目掛けて攻撃すれば良い。汚い貴様の体に隠れた指輪を掘り出すのにな? この指輪は返して貰おうか」
「あれはその為の攻撃だったと言うのか!! おのれえええ!!」
ユーリが握っていたのは、4つのフィールの指輪。
指輪を身体から離してしまったラギシスの身体は暴走を始めていた。この身体はあの指輪があってこそのものであり、その巨大な身体を制御する為のものでもあったのだ。
「ラギシスの身体が……!!」
「指輪外して、暴走してるんだ!!」
「あの馬鹿、またオレ様より目立りやがって!」
「ユーリ!!」
「ユーリさんっ!!」
指輪を失ったラギシスの身体と共に、人間としての理性も削れていった。
「ぐ、ぐあああああ!!!! か、からだがぁぁぁ!!!!!」
身体をうねらせながら、絶叫するラギシス。だが、最後の足掻き、なのだろうか? 人としての意識も理性も失いつつあるのに、ユーリを決して離しはしなかった。
「今だ!! 志津香っ! 撃つんだ!!!」
「なっ……!! 何をっ!!」
志津香はその言葉に戸惑いを隠せなかった。確かにもう何時でも撃つ事が出来る状態だ。
でも……今使えばラギシスだけでなく……。
「そ、そんなの! 出来るわけ……!!」
「オレは大丈夫だ。信じろ、志津香!! 最後はお前の手で……お前の手でやるんだ!!」
ユーリは、志津香の目を見ながらそう言っていた。
確かに距離はある。だが、志津香はユーリの目を見れていた。決して嘘を言っている目じゃない。そんな嘘、ユーリは付かない事を志津香は判っていたんだ。
「何をしているのだ! さっさと撃たんか」
「何をっ!」
「あいつが大丈夫だと言っているのだ! なら大丈夫に決まっているだろう! さっさとアイツに引導を渡してやれ!」
ランスの声も志津香の後押しをしていた。決して、ランスは認めないだろう。……ランスもまた、ユーリの事を信頼している。ユーリが出来る、と言えば 何1つ疑う事なく、任せられる。そう 頭の何処かで想っているのだ。
「……約束よ。破ったら承知しないから!!」
「勿論だ」
ユーリは頷いた。
志津香も頷き返し、そして目元の涙を拭う。もう、覚悟は、出来たようだ。
「ぐががあああ!! き、キサマモ、ミチズレ……ダ!」
もう殆ど意識がなくなっているであろうラギシス。だが、執念だけでユーリを掴み続ける。デカイ手で掴まれているユーリの身体。今、自由に動かせるのは左腕だけだ。だが、それだけで十分。
「白色破壊光線!!!」
志津香の手から撃ち放たれた光り輝く強力
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