暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第2章 反逆の少女たち
第29話 戦いの終焉と指輪の解放
[7/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いたのだった。

「ぐ、がぁ!!」

 流石のラギシスも、頭部を吹き飛ばされてしまった為、暫く動く事が出来なかった。更に、回復をしても、次々と止む事なく攻撃を浴びせられ回復が追いつかないのだ。

「馬鹿な……!! こんな事がっ!!」
「いくら強大な力があっても、再生能力があっても、それを上回る力で攻撃すれば滅びる。これは必然だ。お前の驕りが生んだな!」
「そんな筈はない! わ、私は無限の力を得た最強の……」
「ぐだぐだうるさいわ!! とっとと死ね!! ランスアタック!!」

 ランスの一撃が再びラギシスの身体に当たる。弾けて飛び散る肉片。
 それに、ラン達が念入りに攻撃を与え、肉片同士が集まる隙を作らないし、新たに再生もさせない。
その部分が消滅すれば、全てラギシスの細胞、一部である為、死ぬんだ。この規模の相手には最適の戦闘法である。

「よし! ゆーっ! 詠唱は終わった! いつでも撃てるわ!」
「っ! 判った!」

 ユーリは志津香の合図を聞き、ラギシスの方を再び向いた。ランスが再び攻撃を仕掛けている最中だった。

「ぐ、ぐおおおっ!! おのれぇぇ!! こう……なったら最後の手段だ!!」
「がはは、死にぞこないが何か言ってるぞ? それを死亡フラグと言うのだ」

 ランスは剣を肩で担ぎ、不用意に近づく。

「いかん!! ランス下がれっ!!」

 ユーリは何かに気がついたのか、ランスの襟をつかんで下がらせた。

「ぐげっ! 何をしやが、む!!」
「指輪の全てを解放する! 我が元にこいっ!!」

 ラギシスはこれまで、部分ずつを集約させていたのだが、今度はその魔力を全て身に集中させたのだ。


「ぐぬぬぬぬぬぬ!! があああああ!!!」

 
 苦痛にのたうち回るような叫びをラギシスが上げたその数秒後。ラギシスの身体が更に変貌をしていった。丁度、ランスが飛びかかろうとした場所もあっと言うまに、変貌したラギシスの肉片で埋め尽くされてしまう。
 あの場にいたら、ランスの身体事、飲み込まれていただろう。

「……はは、はははははははは!!! 強大すぎる魔力、無限の魔力を全て身に纏える程までになった!! これで、私は無敵!! 最強だ」

 高らかに笑いを上げていた。
 身体が壊れてもおかしくない程の魔力の集中。だが、今のラギシスは変貌に次ぐ変貌を遂げていた為、それを飲み込むだけの事が出来たのだ。

「ちぃ!! ただでさえ、デカい図体が 更にでかくなりやがって!」

 魔力でぶくぶくにでかくなった身体を見上げるランス。
 その身体の部分部分からは、もうお馴染み、いつも通りと言っていい触手がうねりながら出てきていた。

「く、くくく!! さぁ! のんびりと黒色破壊光線を唱え
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ